【DUCATI ドゥカティ Scrambler Icon スクランブラー アイコン 2BL-3K00】二輪車用ETC2.0車載器(分離型)・USBポートの取り付け!快適なバイクライフを!大阪府門真市の整備士が丁寧に解説!

 昔の人は・・・と言うと決めつけかもしれませんが、ドゥカティは、以前はよく「ドカ」と呼ばれていました。と言うのも、2013年に「ドゥカティ」で統一されるまでは、ドカティとも称されていた為です。

 どのモデルも洗練されていて素晴らしいバイクばかりですが、創業家(一族)はローマ帝国まで遡る事が出来る由緒正しい名家で、あらゆるジャンルで名を馳せています。過去には鉄道や電気、カメラやラジオを手掛け、医療分野にまで優秀な人材を輩出してきた歴史を持ちます。

 ドゥカティのオートバイに関する歴史は、1946年にクッチョロ(Cucciolo=子犬)と命名されたバイクからスタートします。このバイクがドゥカティにとっての二輪車分野の第一歩になります。見た目は自転車に小さなエンジン(48cc)を搭載したものでした。2速ギア・4ストロークエンジンはコンパクトで時速50㎞程度の速度だったと言われています。

 ところがどうでしょう!今のドゥカティの最大排気量は1158ccにも及びます。イタリア生まれらしい美しく情熱的なデザインに、秀抜な性能は単に機械的に卓越しているという事では無く、その存在はライダーにとってライフスタイルそのものだと言えます。

 今回お預かりしたドゥカティ<スクランブラー アイコン>には、803ccのエンジンが搭載されています。スクランブラーとは、バイクの世界では「よじ登る」「這いつくばって進む」等の意味があります。オフロード車が存在していなかった1960年代、悪路を走破する為にオンロード用のバイクをカスタムして生まれたのが、スクランブラーのはじまりです。オンとオフ両方の魅力を併せ持つ<DUCATI  Scrambler Icon>に今回二輪車用ETC2.0車載器とUSB電源を取り付けましたので、まとめたいと思います。

メーカー・ブランドDUCATI ドゥカティ Scrambler Icon(スクランブラー アイコン)
型式2BL-3K00
年式・初年度登録2021年
走行距離 

 従来のETCの進化版が「ETC2.0」になります。今までは、料金を収受する事をメインとしていましたが、ETC2.0では渋滞回避支援や災害時支援などのサービスを受ける事が出来ます。

 従来のETCETC2.0
機能料金の収受に特化していた料金の収受にプラスして、交通に関する様々な情報サービスを受ける事が出来る。
通信料金所を通過する時だけ通信走行中も情報のやりとりが行われる。 双方向通信
受信できる道路 交通情報の範囲当初200㎞の範囲で提供とされていたが、ほぼ料金所を通過する時だけ最大1000㎞と広範囲
サービス通行券や料金の受け渡しをする必要が無い。リアルタイムの渋滞情報を元に迂回ルートを自動選択してくれる。 休憩施設不足を補完する為に、「一時退出・再進入機能」があり、料金も変わらない。

 渋滞を避けるルートを選択した場合には通行料金が割引される、商用車(トラック等)がスムーズに運行するための支援サービスなど、今後もサービス内容に期待されるのが新ETCです。ドライバーにとっては、車での移動をより快適にしてくれる運転支援システムであり、車社会全体にとっては渋滞の削減、物流効率の向上等、道路交通システムの効率化に繋がる役目を今後担っていきます。もしこれから購入をお考えの場合は、「ETC2.0車載器」をチョイスする事をおススメ致します。


旧タイプのETCは2030年には使用出来なくなる予定です。現在は新旧両方のETCシステムがサポートされていますが、2030年には旧規格のETC車載器へのサポートは停止される予定です。

【旧セキュリティのETC車載器】
車載器管理番号が「0」ではじまる。
ETCカード挿入口付近に「■」マークがある。
「DSRC/ETC」のロゴが車載器本体にあるもの。

【新規格のETC車載器】
車載器管理番号が「1」ではじまる。
ETCカード挿入口付近に「●●●」マークがある。
「ETC2.0」のロゴがあるが「■」マークは無い。

 ETC2.0サービスを受ける為には、以下の3つが必要です。


ETCカード + ETC2.0対応車載器 + ETC2.0対応カーナビ

またはスマートフォン

 料金所を通過する時には、ETCカードをETC車載器に挿入して使用します。ETCカードだけを持っていてもサービスを利用する事は出来ません。

 また、ETC2.0の高速且つ大容量の図形や画像情報等を受信し活用するには、ETC2.0に対応したカーナビもしくはスマートフォンが必要です。                 

 バイクと車では、車載器の種類が違うのをご存知でしょうか?車のETCは車内に設置しますので、雨風に晒される事はありません。それに比べてバイクに使用するETC車載器は、雨やホコリ、振動等に晒される環境下で使用されます。特に車載器を外付けする場合は、この過酷な環境にも耐えられる防水性や防塵性、耐振動性が高いIP規格のETC車載器が求められます。

 IPとは「Ingress Protection」の略で、「侵入に対する保護」と言う意味があります。IPの後に続く数字が性能を表していて、一つ目の数字が防塵性能、二つ目の数字が防水性能を表しています。数字が大きくなる程保護性能が高くなります。

【防塵性能は0~6の7段階】
IP0X防塵性能なし 
IP1X 手の接近からの保護直径50mm以上の固形物体(手など)が内部に侵入しない
IP2X指の接近からの保護直径12mm以上の固形物体(指などが内部に侵入しない
IP3X工具の先端からの保護直径2.5mm以上の工具先端や固形物体が内部に侵入しない
IP4Xワイヤーなどからの保護直径1.0mm以上のワイヤーや固形物体が内部に侵入しない
IP5X粉塵からの保護機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない
IP6X完全な防塵構造粉塵の侵入が完全に防護されている
 
【防水性能は0~8の9段階】
IPX0防水性能なし 
IPX1垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない200㎜の高さより3〜5㎜/分の水滴、10分
IPX2垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない200㎜の高さより15°の範囲3〜5㎜/分の水滴、10分
IPX3垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない200㎜の高さより60°の範囲10ℓ/分の放水、10分
IPX4いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない300〜500㎜の高さより全方向に10ℓ/分の放水、10分
IPX5いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない3mの距離から全方向に12.5ℓ/分・30kpaの噴流水、3分間
IPX6いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない3mの距離から全方向に100ℓ/分・100kpaの噴流水、3分間
IPX7規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない水面下・15㎝〜1m、30分間
IPX8水面下での使用が可能メーカーと機器の使用者間の取り決めによる
 【防水性能】水の侵入に対する保護
012345678
【防塵性能】 人体・固形物に対する保護0IP00        
1IP10IP11IP12      
2IP20IP21IP22IP23     
3IP30IP31IP32IP33IP34    
4IP40IP41IP42IP43IP44    
5IP50IP51IP52IP53IP54IP55   
6IP60   IP64IP65IP66IP67IP68

 防塵性能が上がるという事は気密性も上がっている事が容易に想像できますが、だからと言って絶対ホコリが侵入しないかと言うとそんな事はありません。例えば、充電器の差込口など構造上ホコリ等が入り込みやすい部分もあります。

 ETC車載器は精密機器になりますので、IP65~IP68程度の性能を備えた機種をチョイスする事をお勧めいたします。

 今回搭載したETC車載器は「アンテナ分離型ETC車載器 JRM-21」になります。

 本体、アンテナ、インジケーター全てにおいて、IP66とIP67を同時クリアしています。フルシールド・ハウジング機構により、振動が原因で起こる読み取りミスも回避する事が出来ます。またバイク用の分厚いグローブをしていても開閉しやすい大型ロックになっていますので、シールド(蓋)を開ける事も、ETCカードの出し入れも、手袋をしたままスムーズに行う事が出来ます。

【JRM-21の仕様】
電源電圧DC12V専用
動作温度範囲-20℃~+85℃(ETCカードは除く)
寸法 (突起部分除く)車載器本体(W)110㎜×(D)83㎜×(H)24㎜
表示器(インジケータ)(W)15㎜×(D)45.5㎜×(H)15㎜
アンテナ(W)41㎜×(D)37㎜×(H)13㎜
表示器ケーブル2m
アンテナケーブル2m
電源ケーブル1m
質量 (ケーブル除く)車載器本体約190g
表示器(インジケータ)約8g
アンテナ約56g

 アンテナ分離型なので、ETC車載器本体はシートの下に固定します。アンテナとインジケータはハンドルに装着しました。ETC用のアンテナとGPSのアンテナが一体化されているので分離型と言っても、ハンドル周りはスッキリとしています。一体型に比べると配線などは複雑になりますが、車載器本体が目立たない為、盗難のリスクも低くなります。

作業内容・部品等工賃部品代
ETC2.0車載器取付け8,000円27,500円
USBポート取付け4,000円 
セットアップ料金3,000円 
合計15,000円27,500円
消費税1,500円2,750円
総計46,750円
2024年10月現在

 ここまでの工程で、ETC車載器の購入→取り付けが完了しました。そしてETCを利用する為にもう一つ必要なのがセットアップです。ETCのセットアップは、ETC車載器に車両情報等を登録してETCを利用できるようにする作業です。これを行わないと、せっかくETC車載器にETCカードを差し込んでもETCレーンの開閉バーは開きませんので通過する事が出来ません。ちなみに車を買い替えた場合やナンバープレートが変更になった場合も再セットアップが必要です。

 このセットアップは不正利用を防止する為に、登録店でのみ実施する仕組みになっています。

 スマホはもちろんの事、他にもナビやドラレコ、グリップヒーターなど、バイクに乗っている時に電源を必要とするアクセサリー機器は確実に増えています。そこで重宝するのがUSB電源です。電源を必要とする機器のすぐ近くに設置出来るUSB電源ポートは、最近では必須と言っても過言ではありません。

 車体のバッテリーから専用のケーブルを使用してハンドルにUSBポートを取り付けます。こうする事でドライビング中にも充電が可能になります。もし電源を必要とするアクセサリー機器を多く使用される場合には、接続端子が複数あるタイプがおススメです。

 ETC車載器の時にも起筆しましたが、バイク用のUSBポートにも防水対策が必要ですので、防水機能の高い(IPX5~IPX8)商品をチョイスする事をおススメ致します。

 バイクを通勤や通学で使用される人もいらっしゃれば、最高のバディとして、またはスピード感やそのスリルに魅せられてバイクを選んでいらっしゃる方も多いと思います。

 車とはまた違ったバイクの独創性は色褪せる事がありません。様々な名機に多くの人が魅せられています。今回お預かりしたDUCATIも例外ではありません。痺れる程カッコよく力強いバイクです。だからこそ何かを付けると外観にすぐに差し響き、ゴチャッと感が否めません。

 ゴチャっと感の原因、スマホホルダー、GPSレーダー、スマートモニター、ETCアンテナ、USB電源、クランプバー、ドライブレコーダー、カメラ、タンクバッグなどバイク用のアクセサリーも様々な種類があります。取付けを初め、気になる事やお困り事がございましたら、お気軽に東伸自動車までお問い合わせ下さい。門真の整備士がお客様のバイク・お車に最適なメンテナンスをご提案させて頂きます。

 最後になりますが、ご存知でしたか?DUCATIは仮面ライダーシリーズに登場してるんですよ!仮面ライダーと言えばHONDAのマシンがベース車両になっていると言う印象がありますが、仮面ライダーアクセルこと照井竜(変身前)が乗っているマシンは何とDUCATI999なのです。仮面ライダーの様なヒーローの存在は多くの子ども達の憧れの的であり、多くのライダーを排出するきっかけになっていると思われます。HONDAもDUCATIも子ども達には、目も心も輝く素晴らしいマシンに映っているのではないでしょうか。想い出の中のマシンがいつまでも輝いている様に、お客様にとって大切な愛機がいつまでも輝き続ける為に、弊社がお役に立てる事がございましたら何なりとお声掛け下さい。

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