エンジン不調!アイドリング不良! 「Berryman」でエンジン復活!! エンジン修理、インテーク及びスロットルボディーのクリーニングで故障修理!
車は、エンジン内部で燃料(ガソリン)と空気の混合気が、圧縮・爆発する事で動いています。その結果、燃えカスやスラッジ(ワニス)、スス等の汚れ(不純物)が発生します。本質的には、エンジンオイルの清浄作用によって、エンジン内部に発生した汚れ(不純物)を取り込んで綺麗に保ってくれます。エンジンオイルが綺麗な黄金色から茶色く(黒く)汚れていくのは、汚れなどを取り込んだ結果です。
定期的にエンジンオイルを交換しているお車は根本的に汚れの蓄積を予防出来ていますが、どんなに洗浄分散性が高いエンジンオイルでも、エンジン内部へのカーボンの蓄積は避けられません。
今回ご紹介するBerrymanの「エアー&フューエルシステムメンテナンスキット」はエアインテークから燃焼室、そして燃料ラインまでを徹底洗浄するメンテナンスキットです。最初にも起筆した通り、エンジンは混合気(ガソリン+空気)が圧縮・爆発する事で動いています。インテークバルブ(吸気バルブ)の裏側やインジェクター(燃料噴射装置)の内部に付着した燃えカス等を、このメンテナンスキットが取り除いてくれ、エンジンフィーリングを復活させてくれるというケミカル品です。フラッシングともちょっと違うBerrymanの「エアー&フューエルシステムメンテナンスキット」に今回はスポットを当ててみたいと思います。
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●Berrymanって?
正式には「Berryman Products(ベリーマンプロダクツ」と言い、1918年創業のアメリアのケミカル専門メーカーの老舗です。アメリカの整備工場には必ずあると言われる程、信頼性と安全性を誇るメーカーです。
その歴史は以下の通り。何ともアメリカらしいと言うか、面白いというか、さすがと言うか!
1918年 | ウォルドBベリーマンが、レースに買って賞金を勝ち取った種牡馬と特許取得済のタイヤシーリングフォーミュラ(製造方法)を交換。 |
1919年 | ウォルドBベリーマンは、タイヤシーラーと食事・燃料・宿泊施設を物々交換しながら家族と一緒に改造したトラックでアメリカ中を旅する。 オハイオ州の古い小屋を最初の製造拠点とした。ソルバルチューンアップオイル・オイルザルバルブオイル・ルブレックススーパー潤滑剤等が地元で受け入れられ、今日まで続くベリーマンの品質の評判の基礎を築いた。 自動車産業の発展と共に、潤滑油製品や多目的洗浄製品が開発されました。そしてテキサス州ダラスに拠点を移します。 |
1958年 | 多目的表面洗浄溶剤<B-12Chemtool®>が開発されてベリーマンの主力製品になる。 |
1960年 | ウォルトBベリーマン 引退。 |
1970年 | ベリーマン家と旧知の仲だったRH Blankenshipが会社を買収し、ベリーマンプロダクツ社のオーナーになる。70年代初頭にはテキサス州アーリントンへ施設を移転。 |
70~80年 | ブランケンシップの家族も加わり、製品のブレンドや梱包など様々な分野で協力し合った。 |
1986年 | 近親者に会社を売却。 |
1990年 | ブレーキクリーナー・エアゾール潤滑油等、自動車のアフターマーケット製品で新製品を投入。 現在に至るまで、環境に優しい製品など新製品を導入し続けています。 ※Berrymann製品は50州全てで、VOC(揮発性有機化合物:Volatile Organic Compounds=化学物質の総称)の基準に準じています。 |
2020年 | 創業100年を迎える。 |
●エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキットの内容
では、「エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキット」について起筆していきたいと思います。
【中に入っているもの】 ●ステップ1:マスエアーフローセンサークリーナー(スプレー) 吸入空気量を正しく計測し、アイドリングを安定させる。=レスポンスの向上 ●ステップ2:エアインテーク&スロットルボディクリーナー エンジン内に空気を取り入れ易くする事で、アクセルの吹き上りが良くなる。 バタフライバルブの摺動を潤滑する。 ●ステップ3:インテークバルブ&燃焼室クリーナー 燃焼室付近の頑固なカーボン(スス)汚れを短時間で綺麗に洗浄する。 ●ステップ4:コンプリートフューエルクリーナー(インジェクタークリーナー) インジェクター等の燃料系を洗浄し、着火タイミングをより正確にする。 ※注意 「エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキット」はガソリン車専用です。 【燃料噴射式ガソリンエンジン】 燃料タンクのガソリンは、燃料ポンプで圧力を加えられた後、燃料フィルターを通過し(ゴミを取り除く)、インジェクターに運ばれます。 燃料系統パイプの末端にはフューエルインジェクターが有り、ガソリンが高圧になる事でプランジャーが作動し、スプレーチップ先端のノズルからインテークマニホールド内の吸気ポートに向かって霧状になった燃料を噴射します。ECUが車を制御するようになった昨今では、その車にとって最適な電子制御式インジェクタ―が設計段階で採用され、噴射量やタイミングはプログラムされています。 高出力で低燃費を実現するエンジンですが、デメリットが無い訳では無く、燃えカスが発生しやすく、その燃えカスが噴射ノズルに付着して適正な燃料噴射が出来なくなるばかりか、それが原因でアイドリングが不安定になったり、エンジン音がいつもと違う、燃費や出力が落ちるといったトラブルに繋がります。 直噴エンジン故に発生したカーボン等を排除し、エンジンが持つ本来の性能を復活させるのが、このエアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキットです。 |
●エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキットの特徴
では、このメンテナンスキットにはどの様な特徴があるのでしょうか?先にも記述しましたが、このメンテナンスキットは、エアインテークから燃焼室、そして燃料ラインまでを徹底洗浄してくれます。
近年の自動車はコンピューターで制御されており、エンジンの場合はエンジン制御用ECUが異常や不具合を検知します。自動車に対する性能や燃費への要求は年々高くなり、直噴式エンジンに見られる通りエンジンはどんどん小型化しています、直噴式燃料噴射エンジンでは、高い燃圧が必要ですので、それだけに高精度の燃料システムが求められます。
点火のタイミング、燃料噴射、吸排気のバルブタイミング、スロットル等々、細かく制御され、“ちょっとした事”で燃費が悪くなったり、加速力が低下したりします。そこで登場するのがこの「エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキット」です。
燃料装置のメンテナンスは、24ヶ月点検(車検と一緒に行う事が多い)の項目の一つになっており、大変重要視されている装置です。 【燃料装置:fuel feed system】 フューエルタンク(=燃料タンク) フューエルフィルター(=燃料フィルター) フューエルポンプ(=燃料ポンプ:ガソリンをキャブレターに送る) キャブレター又はインジェクター(燃料と空気を混合する装置=燃料供給装置) チャコールキャニスター(=カーボンキャニスター) 及びこれらを繋ぐ(連結する)フューエルパイプから成り立っています。 |
●どんな時に使用する?
・エンジンのパワーが落ちた様に感じる。 ・始動性が悪い。 ・エンジン音がうるさい。 ・振動を感じる。 ・燃費が悪くなった。 ・アイドリングが不安定。 ・加速が遅いと感じる(加速力の低下)パワーダウン。等々 |
「エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキット」は、車の運転性能全体に効果があります。車はその車を利用するドライバーや搭乗者の間隔がとても大切です。運転操作している時に感じる違和感や感覚、ドライバーが意図した通りのフィーリングが得られているか等、車両挙動変化(ドライバーの運転操作に対する車の反応=ドライバビリティ)が良い車は運転しやすく安心出来る車と言えます。
このメンテナンスキットを使用する事で、トータル的にドライバビリティをスムーズに改善する事が出来ます。例えば、インジェクターは燃料装置の中でも特に重要で、且つ過酷な環境の中で働き続けます。外表面や噴孔内部には、燃焼の際に発生したスラッジ等が付着します。インジェクターに付着したスラッジはいずれエンジンの不具合に繋がりますが、クリーニングしてやることで本来のパフォーマンスを取り戻します。
●エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキットの使い方
では実際に「エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキット」を使用していきたいと思います。
①マスエアフロセンサーの洗浄 【マスエアフローセンサークリーナー(170g)】
ボンネット内のエアクリーナーのカバーからエンジンの吸気スロットルボディに繋がるエアダクト付近にマスエアフロセンサーがあります。コネクターを取り外し、ハウジングを取り外します。ここで【マスエアフローセンサークリーナー】を使用します。
エアフロセンサーを取り外し、部品全体に吹きかけた後、部品を自然乾燥させます。速乾性なので乾燥に時間はかかりません。センサーが乾燥したら部品を元に戻します。
②スロットルボディとエアインテークの洗浄 【エアインテーク&スロットルボディクリーナー(170ℊ)】
エアダクトをエンジンの方に辿り、スロットルボディを見つけます。固定バンドを緩めてエアブーツを取り外すと、スロットルボディが見えます。
スロットルボディの下にウェスを敷いて、クリーナーが他のパーツに垂れない様(他のパーツを汚さない様)にカバーします。準備出来たらエンジンを始動させてスロットルボディに直接【エアインテーク&スロットルボディクリーナー】を吹きかけます。これでバタフライバルブの摺動が潤滑されます。最後は綺麗に拭き取って、エンジンを停止します。
施術前、スロットルバルブの中を拝見したところ、状態は綺麗で目視では大きな汚れは見受けられないくらいでした。普段からオイルメンテナンスをしっかりされているお車である事が伺えます。
③インテークバルブと燃焼室に蓄積したカーボンやスラッジの洗浄【インテークバルブ&燃焼室クリーナー(425ℊ)、注入用アセンブリーセット】
ステップ③では、インテークバルブと燃焼室に蓄積したカーボンや燃料デポジットの洗浄を行いますので、まずはエアブーツをスロットルに仮付けします。
次に、付属されている黄色いストローのストレート側をリストリクターの細い方に接続します。
これをスロットルボディとエアブーツの間に挟みます。
各部品が接続出来たら、【インテークバルブ&燃焼室クリーナー】を水平に立たせエンジンを指導させます。アイドリングさせながらゆっくりと缶のアクチュエーターを押し下げます。
アクチュエーターを押すと、中のバルブが開いて洗浄剤がガスと一緒に霧状になってエンジンに入っていきます。缶の中身が空っぽになるまでエンジンを動かしておきます。これで、燃焼室内とその近辺の汚れを落としてくれます。
缶が空っぽになったら、黄色いストローとリストリクターを取り外します。
エアブーツをしっかりと取り付ければ、ステップ3は完了です。
④燃料インジェクターの洗浄 【コンプリートフューエルシステムクリーナー(474㎖)】
ステップ3までは少し工数がありましたが、ステップ4は本当に簡単で、燃料タンクに注入するだけで、燃料ラインの洗浄をしてくれます(ガソリン38ℓ~80ℓに1本)。
燃料インジェクターはとても重要なパーツで、微細なノズルからガソリンを噴射しています。その噴射口は何と人間の髪の毛よりも細い0.05㎜です。ここに汚れがたまると燃料噴射が妨げられて、燃焼効率が落ちてしまいますので、インジェクションの汚れや詰まりを取り除く事でガソリンが効率よく燃焼する様になります。
以上が「Berryman エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキット」の使い方です。使い方はとても簡単!それでいてまるでオーバーホールしたかの様なパワーが戻ってきます。
特にストップ&ゴーが多く、低回転が続く事が多い日本の道路環境、使用環境ではスラッジ等が溜まりやすいと言えます。洗浄剤や添加剤を使用する事は、ちょい乗りやシビアコンディションからエンジンを守る対策になります。
●まとめ
エンジンオイルは「車の血液」とよく言われます。またエンジンオイルは車のメンテナンスの中で一番頻度が高く、且つ重要です。エンジンオイルを交換しないと、スラッジ等の不純物は溜まり続けますが、定期的に交換していても、100%除去出来るものでもありません。
じゃぁ、こういった清浄剤や添加剤は必ず使ってメンテナンスしなければいけないのか、法定点検等で義務になっているのか、と言われればそれはNOです。義務ではありませんし、必ず施術しないといけないという事もありません。
エンジンオイルやエンジン、そのメンテナンスを怠るとどうなるか、調べればいくらでもネット上に出てきます。燃費やパワーが落ちる、アイドリングが不安定になる等々。これって、人で例えると「ちょっとした不調」の様なものです。血管(オイルラインやフューエルライン等)が脆くなっていて、そこにドロドロになった血(汚れたエンジンオイル)が流れる。流れが悪くなってノロノロ血流になって血栓が出来る。血栓が飛ぶとどこかで詰まる。人なら心筋梗塞や血栓症等。人の体と車は本当によく似ています。
だからこそ、車も人も「未病」を保つ事が大切です。発病はしていないけど健康な状態からは少し離れている。自覚症状があるかと言われたら難しい。もし車を運転していて自覚症状が出来ているならそれはもうメンテナンス要です。エンジンは車の心臓です。いくら燃料があっても、心臓(エンジン)が弱っていては体中に燃料を運ぶ事が出来ません。エンジンオイル等のメンテナンスと同じ様にエンジン自体も労ってあげる事が大切です。未病の内に養命酒やサプリメントを服用する事で、ドライバビリティを維持し、いつもと変わらないフィーリングやパフォーマンスを実現します。
「エアインテーク&フューエルシステム 4ステップメンテナンスキット」は、車のサプリメントや養命酒の様な存在です。ドライバー(脳)の命令に、いつもと変わらないパフォーマンスとフィーリングを実現させる、そんな存在です。
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