車のエアコンの効きが悪くなったと思ったらエアコンの洗浄を!門真の整備士によるクリーニングで快適な車内空間を!
「エアコン」と「冷媒」は切っても切れない関係にあります。冷媒が存在しているから、私達はクーラーの効いた部屋で快適に過ごす事が出来ます。家のエアコンシステムとは少し違いますが、カーエアコンも同様に冷媒無しでは成り立ちません。冷媒がカーエアコンのシステム内をグルグルと循環する事によって、快適に過ごす事が出来ています。
冷媒は冷凍サイクルの中で循環を繰り返す間に、不純物や水分が発生します。冷媒が汚れると機能が段々と落ちていきますので、汚れてしまった冷媒を一旦回収し、不純物等を除去するクリーニングを施術する事で、カーエアコン本来の機能を取り戻す事が出来ます。その仕上がり(結果)は鮮烈ですらあります。今回はこの「冷媒回収&クリーニング」にスポットを当てたいと思います。
●空気の中にある熱を移動させる冷媒
液体は気体に変化する時(蒸発する時)に熱を奪う性質があります。これを気化熱といいますが、カーエアコンのシステムはこの性質を利用して冷たい空気を車内に送っています。
①コンプレッサーで冷媒を圧縮して、ガスを半液状になる。 ↓ ②圧縮された冷媒がコンデンサーで液状になる。 ↓ ③レシーバ―タンクで不純物を取り除き、エキスパンションバルブに高圧の液状冷媒を送る。 ↓ ④エキスパンションバルブで低温高圧の冷媒を一気に膨張させて霧状にする。 ↓ ⑤熱エネルギーが奪われエキパンを通過した冷媒は急激に気化する。 ↓ ⑥霧状の冷媒がエバポレーターに送られる。エバポレーターで冷媒が気化されて、周囲の空気から 熱と湿気を奪い、除湿された冷たい空気が作り出されます。 除湿された水分はエバポレーターの表面で凝縮して水滴になり、車外へ放出される。 ↓ ⑦ブロアファンから送られてきた風が冷やされて、車内に届く。 コンプレッサー=圧縮機 コンデンサー=凝縮器 エキスパンションパルブ=膨張弁 エバポレーター=蒸発器 |
高圧にする事で温度が上がる冷媒は、低圧になる時今度は温度が下がります。こうして気化と液化を繰り返す事で「冷たい空気」を作り出しています。これはヒートポンプシステムと呼ばれていますが、エバポレーターに到達した時、冷媒は0℃になっています。
冷媒の代表と言えば「フロン」を思い出す方も多いと思いますが、このフロンの発明が発端となって、ヒートポンプシステムが実用化されました。
●冷媒に求められる事
前項でもフロンについて触れましたが、フロンは当初「奇跡の発明」と言われました。安価でしかも科学的に大変安定している為安全で、熱伝導率も良いので冷媒にはピッタリの存在でした。しかしその後フロンは大気中に放出されると、オゾン層を破戒する可能性があるという指摘を受ける様になりました。
フロンに代わる冷媒として代替フロンが開発されましたが、今度はこの冷媒に温室効果があるという事が判明し、冷媒の開発は更に進化していきます。
最初に登場したフロン(CFC等) 1996年に生産が中止され、現在は全面禁止。 ↓ 代替フロンHCFCが登場するも、温室効果を高い事から2020年に廃止決定 ↓ HCFCに変わる冷媒としてHFC冷媒が登場 車用の冷媒としてはR134aが有名。 HCFC程では無いにしても温室効果はある。現在生産規制は無く現在も使用されています。 ↓ オゾン層破壊パワーも無く、温暖化の影響もない新冷媒としてHFO冷媒が登場するが 、毒性が有る為人体への影響など課題もある。 比較的毒性の低いR1234yfがカーエアコンの冷媒として使用されている。 |
現在は、新冷媒HFO冷媒(R1234yf等)に移行されてきています。エアコンは私達の生活に深く浸透し、「無い」事は考えられません。ですが環境性能がバツグンに良ければ何でもいいと言う訳にはいきません。安全性や環境負荷、経済性等様々な角度から見てバランスが取れている事、そして条件をクリアしている事が大切です。
安全性 | 製造・輸送・貯蔵・使用・回収のどの段階をとっても安全に使用出来る事。 毒性はもちろんの事、ヒューマンエラーも含めて安全に使用出来る必要が有る。 安全面からは不燃性である事が一番良いが、温暖化係数と可燃性はトレードオフの関係にある為、可燃性の大きさ・安全性の確保は常に必須課題と言えます。 |
環境性 | オゾン層破壊係数、温暖化の数値が低い事が求められる。省資源の視点から熱交換性や再生・再利用についても重要視されています。 |
性能(エネルギー効率) | 冷媒の温暖化係数が低くても、エネルギー効率が悪ければ、CO2排出量が増加する可能性がある為、ライフサイクル全体での性能(エネルギー効率)を考慮する必要があります。 |
経済性 | 上記の要件を満たした優秀な冷媒であっても、あまりに高価であれば普及は進まず、せっかくの効果も限定的になってしまいます。技術的な面をクリアすると共に経済面でも利用しやすい冷媒が求められます。 |
●冷媒のライフサイクル
CFCからHCFCへ、そしてHFC、HFOへと、この50年の間に冷媒は幾重もの変遷を遂げてきました。現在では冷媒はありとあらゆる製品に使用され、用途も様々です。世界中の国々が、そしてあらゆるメーカーが、安定してそして安全に使用出来る冷媒の開発に携わっています。
あらゆる製品に冷媒が使用される事から、一見冷媒のラインナップは豊富でたくさんの種類がある様に見えますが、用途別に見てみると左程選択肢は多くありません。カーエアコンの場合は、新冷媒として「R1234yf」の普及が進んでいますが、転換途中であり今後も推進されていく事が予想されます。ただこの新冷媒も理想の冷媒とはまだまだ言い切れませんので、更なる進化を続けるのではと思われます。
世界的に見ても使用量は右肩上がりで、こんなにも私達の生活に浸透し、有るのが当たり前になっている冷媒(エアコンやコールドチェーンシステム)ですが、当り前故に環境問題の矢面に立たされ、懸念材料があれば即「規制」の対象になります。
現在も「完璧な冷媒」は存在せず、それ故にHFCもHFOも今後規制の対象となり得ます。だからこそ、冷媒をライフサイクル全体で見た時には、使用時の適切な管理、回収・再利用は欠かす事が出来ません。
●冷媒を回収・再生するメリット
エアコンに使用されていたフロンガスが、オゾン層を破戒しその結果、穴が開いたように見える場所がある。それをオゾンホールと言う…なんて話は一時毎日の様にTVで聞きました。ちなみにこのオゾンホールを発見したのは日本人なんだそうです。
環境省「オゾン層ってどうなってるの?」より引用
その結果、新冷媒の開発はもちろんの事、「冷媒を外に出さない」事が囁かれる様になりました。冷媒のライフサイクルは、地球環境の保全や温暖化への対応に直結すると認知され始めた為です。結果、家電は家電リサイクル法、カーエアコンについては自動車リサイクル法に基づいてフロン類の回収が行われる様になりました。
弊社でカーエアコンの修理やメンテナンスに利用しているマシーンも、冷媒を回収して再生させ充填してくれるマシーンです。短時間で確実な作業をしてくれるので、門真の整備士にとっては大切なバディです。
冷媒は回収後「破壊処理」される事が多く、再生率はまだまだ十分とは言えません。しかしこの「冷媒回収再生充填マシーン」であれば、回収後不純物を取り除き、繰り返し使用する事が出来るので、冷媒のライフサイクルに持続性が生まれます。そして冷媒の持つ性質「一得一失」により生まれてしまう可燃性や人体への影響も、回収する事で回避する事が出来ます。
冷媒を回収するメリットは何も地球環境の為だけではありません。実はお客様自身に、一番最初にメリットを感じて頂けるのが冷媒回収なのです。
●冷媒の回収再生とお客様のメリット
「冷媒回収再生充填マシーン」が地球環境保全の為だけにあるのなら、門真の整備士にとってバディとまでは言えません。やはりお客様にとってメリットが無ければ使用し続け、浸透させていくのは難しいと感じます。
では「冷媒回収再生充填マシーン」はどの様な点がお客様にとってメリットなのでしょう?
まず、このマシーンの出来る事は以下の通りです。
この1台で冷媒の回収・リサイクル、そして真空引き、リークチェック、オイル補充填、冷媒充填まで対応してくれるオールインワンのマシーンなので、エアコン丸ごと洗浄と同じ効果が得られます。
カーエアコンの配管はエンジンルームの中の隙間を曲がりくねりながら配置されています。その為接続部が多く、隅々まで綺麗にリフレッシュさせる事はなかなか出来る事ではありません。「去年よりエアコンが冷えない」「風量が落ちた気がする」と感じられたらエアコンリフレッシュの出番です。
ここで冷媒を回収再生させるメリットをやっとお客様にご紹介出来ます。
カーエアコンの配管が曲がりくねっている事も有り、徐々にエアコンガス(冷媒)が減っていきます(抜けていきます)。エアコンガスが漏れ出る時にオイルも一緒に減っていき、潤滑不足に陥ります。「じゃぁオイルだけ足せばいいんじゃない?」「抜けたエアコンガスだけ足せばいいんじゃない」と思われるかもしれませんが、適切な量と言うのが有り、エアコンガスはもちろんの事、オイルも決まった量を補充する必要があります。
冷媒回収再生充填マシーンであれば、エアコンガス(冷媒)を回収再生させる際、オートまたは手動設定のどちらにも対応している為、ガスもオイルも必要量しっかり充填する事が出来ます。
「エアコンガスがちょっと抜けたくらい」と仰るお客様もいらっしゃいますが、ガス不足は=オイル不足です。オイル不足になると、コンプレッサーの内部潤滑が出来なくなり、焼付を起こします。焼付を起こすと、コンプレッサーから出た鉄粉が、エアコンシステム内のコンデンサーやエキスパンションバルブに入り込み詰まりの原因になります。こうなると後は負のスパイラルに陥ります。
この状態になるといくらエアコンガス(冷媒)を交換しても(綺麗にしても)、システム内を循環する鉄粉がすぐにガスを汚してしまいます。最悪は「○○の部品を交換しないといけない」という事になり、高額な修理代が必要になるケースもありますので、冷媒を回収して綺麗にする事で予防整備になります。
この「冷媒回収再生充填マシーン」なら、エアコンシステムの本来の能力を最大限に引き出してくれますので、エアコンの効きを改善し、お客様に安心して快適にカーエアコンを使用していただけます。エアコンも車も私達の社会に無くてはならない存在です。だからこそ、このマシーンを門真の整備士のバディとしてだけではなく、“人と車が共存する地球”にやさしいマシーン」として広くお客様に知って頂けたらと思っております。
先程オイル不足が高額な修理に繋がる事お伝えしましたが、次回は「鉄粉回収」について、起筆していきたいと思います。
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