ステアリング(右)の使い方

今回ご紹介していくのはステアリング(右側)の使い方です。Gクラスに採用されているステアリングは「マルチファンクションステアリング」と呼ばれるもので、その機能は多岐に渡ります。ここで表示できる内容は、車の情報表示、電話の応答、音の調整、等です。運転手が運転中に目線を大幅に動かす事なく操作ができるので、安全性に優れた機能でもあります。最近の車には装備されている事が多いですよね。
メルセデス・ベンツの機能には直感的に操作できるものが多いですが、今回のマルチファンクションステアリングの機能も例外なく直感的な操作になります。
そして今回ご紹介するGクラスステアリングには、「タッチコントロールボタン」も搭載されており、更に直感的な操作ができるようになっています。小さい黒色四角のボタンをスマホのように“スワイプ”、“タッチ”する事によって操作することが出来るという機能です。
マルチファンクションステアリングが搭載されている車は高級車に多いです。多くの機能を備えているが故に、どう使うのか分からないまま…なんてこともあるかもしれません。車の分厚い説明書を読むのも大変ですし、今回の記事でどんな機能があるのか、そしてその操作方法を知っていただければと思います。
ではGクラスのマルチファンクションステアリングについて記述していきます!
●マルチファンクションステアリングとは
マルチファンクションステアリングとは、ステアリング(ハンドル)に様々なボタンが搭載されている装備のこと。運転手が運転中に視線を大幅に外すことなく、そしてハンドルから手を放すこともなく、多くの機能を操作することができます。 目線や手が運転から離れることが無くなるので、安全性も上がります。 |
搭載機種 (例)
・メルセデス・ベンツ
・BMW
・アウディ
・レクサス
・テスラ
・日産アリア
・プリウス
・ハリアー
・ステップワゴン
・エクストレイル …等
1970年代からステアリングのスイッチ機能は登場し始めていて、最初の機能はクルーズコントロールが中心だったようです。
その後音量調整やハンズフリーの電話応対機能が搭載されていきました。
また、メルセデス・ベンツの多くの車種に搭載されている「NBUX」という次世代のインフォテインメントシステムにはタッチ操作だけではなく、音声を利用した自然対話式で操作ができる機能も登場しています。
インフォテインメントシステムとは 情報(information)と娯楽(entertainment)が一体になっているサービスやシステム |
●機能紹介
最初に簡単な操作方法について説明します。

ステアリング右部分には様々なボタンが搭載されており、それぞれ機能を備えています。
①タッチパネル このタッチパネル部分を上下左右にタッチすることによって操作できる ➁ホームボタン 最初の画面に戻る ➂ACC・リミッターの切り替え ボタンを押すことによって、ACC(アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック)とリミッターの切り替えを行う ④ACC距離選択 前方車両との距離を選択できる ➄ACC・リミッター車速設定 ACC・リミッターの車速の±を設定できる ⑥リセット・キャンセル ACCやリミッターで前回設定した数値に再設定したり、設定した数値をキャンセルできる。 |
●操作
タッチパネルを横にスライドすることによって、左右にもメニュー画面を見れるようになります。
メニューは全てで8個あります。
(メニュー) ・メンテンナンス ・アシスト ・トリップ ・ナビ ・ラジオ ・メディア ・TEL ・スタイル |
このメニュー8個を1つずつ説明します。
◇メンテナンス
まず一番左のメンテナンスから。メンテナンスの中には7つの情報が入っています。
(メンテナンス内) ・メッセージ ・AdBlue ・タイヤ ・ASSYST PLUS ・冷却水 ・エンジンオイル量 ・燃費情報 |


①メッセージ
メッセージがあればここに表示
➁ AdBlue(ディーゼル車の排出ガスのNOxを低減させる尿素水)
AdBlueの残量が表示
➂ タイヤ
タイヤの空気圧、タイヤ空気圧の基準値再設定
④ASSYST PLUS
次回のメンテナンスまでの日数を表示
➄冷却水
現在の冷却水の温度を表示
⑥エンジンオイル量
エンジンオイルの量を表示
⑦燃費情報
平均の燃費を表示
◇アシスト
アシストでは画面に車と道の映像が現れ、この画面で様々なアシスト機能を受け取ることができます。
(今回の写真で言えば、目の前に車を置いていたので画面上に車を表示してくれています。)
もう一つ、下に下げるとアテンションアシスト機能があります。休憩した時間を計測してくれており、休憩の注意レベルを表示してくれています。

◇トリップ
続いてトリップの情報です。
トリップには6つの情報が入っています。
・トリップ ・走行可能距離 ・エコ表示 ・スタート後情報 ・リセット後情報 ・スピード |

◇ナビ
続いてはナビです。
見る事ができる情報は2つ。
・方角 ・目的地の履歴 |

◇ラジオ
ラジオ番組が表示され、タッチパネルを上下することによってチャンネルを変えることができます。

◇メディア
メディアの中には4つの機能が入っています。
・Bluetooth ・メモリーカード ・1デバイス ・2デバイス ・テレビ |

Bluetoothで接続しているスマホであったり、テレビのチャンネル変更ができます。
◇TEL
事前にBluetoothで携帯と接続しておけば、この画面で電話機能を使う事ができます。
◇スタイル
スタイルでは液晶モニターの表示を変更することができます。
・スポーティ ・クラシック ・プログレッシブ |

プログレッシブとは、「進歩的な、革新的な」という意味を持ちます。その名の通り、プログレッシブの表示は近未来的なデザインですね。
そしてデザインだけではなく、右側の〇の中に表示されているものも変更することができます。
これはスポーティ、クラシック、プログレッシブ、どのデザインの中でも変更することができます。
右側で表示できるものは5個です。
・日付、曜日 ・地図 ・ECO表示 ・スタート後情報 ・G-FORCE |
●アクティブスピードリミッター・ACC(アクティブクルーズコントロール)
ではここで一旦話をリセットして、リミッター・ACCの設定について解説していきます。
左上の「LIM」と表示されているボタンで設定します。
(ちなみにステアリングの下半分のボタンは、基本的に「リミッターとACC」の設定をする時に使用します。)
アクティブスピードリミッターとは? 車が設定した速度以上にならないように運転手が自分で速度に制限をかけるシステム。 |
ACC(アクティブクルーズコントロール)とは? 先行車との車間距離を自動で保ちながら走行する運転支援システム。 先行車の動きやスピードに合わせて自動で減速、加速を行う。 高速道路での渋滞時や長距離運転時に、運転手の疲労軽減に役に立ちます。 |
まずはアクティブスピードリミッターから解説します。
◇アクティブスピードリミッター

左上の「LIM」と書かれたボタンを押すと、液晶画面の下に“リミッター”と”ACC“が交互に表示されます。
今回はリミッターの設定方法なので、液晶に「LIM」と表示された状態で操作します。
「LIM」と表示されたまま、ステアリング右下の「SET +-」を上下に押すことによって、リミッターの速度を変更することができます。

このオレンジのメーターがある部分までしか速後が上がらないようになります。
もし全く速度が上がらない!!といった状況があればリミッターがONになっていないか確認してみて下さい。
◇ACC(アクティブクルーズコントロール)
では続いてACCの使い方です。
ACCの機能は高速道路で使用するものになります。なので設定ボタンは高速道路走行時にしか反応しません。今回は高速道路で走っているという仮定のもと説明していきます。
まずは「LIM」のボタンを押して、液晶画面下部にACCマークを出す。(車のマーク) ↓ 高速道路走行時にステアリングの「SET+-」を上に押し、SETする。 (SETした時の車速に設定されます。停止しているとSETできません。) ↓ +-を押して、車速を変更する。 |
ACC使用時に、前方車両との車間距離を設定できるものがあります。
それがステアリング左下のボタンです。

上に押すと近く、下に押すと遠くに設定できます。
液晶画面下部に、前方車両との距離が黄色マークで表示されます。
◇キャンセル方法
リミッター・ACCをキャンセルしたい時 ・「LIM」ボタンをもう一度押す ・右下のボタンを下に押してキャンセルする |
以上がステアリング(右)の説明でした。
分かりにくい箇所や何か質問等ございましたら、ご気軽にご連絡ください。
●まとめ
今回はステアリング(右)の解説をいたしました。ステアリング左側はマルチメディアの操作ができるようになっています。左側についてはまた次回ご紹介していく予定です!
Gクラスは今でこそ高級感溢れる最先端のステアリング機能を搭載していますが、元々はオフロードを走る、軍用にも使用されるような車だったことを覚えていますでしょうか…。
オフロード志向の車でありながら高級感溢れる装備には驚かされますよね。ここまで高級感が出るようになるまでにはしっかり歴史を刻んできています。
発売当初から高級感があったわけではもちろんなく、Gクラスの当初のステアリングはかなりシンプルに設計されていました。
高級感が出てくるようになったのは1990年代のW461、W463のモデルが出てきた頃からです。オフロードだけではなくオンロードでの走行性も向上させるために、ステアリングのアシスト機能がこの頃から強化されていきました。
オンロードでの需要性と人気が高まっていく中でしっかりと高級感を出しつつ、当初のオフロード志向も基本的に持ったまま現在のGクラスの姿形を保っているんですね。
そんなGクラスを見かけると、やっぱり存在感がすごいなあと思います。
あの圧倒的な威圧感のある車でオフロードも走る事ができるなんて、やっぱりGクラスは最高の車です!
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気になる車がありましたら、ご気軽にご連絡いただければと思います!