【トヨタ ハイエース スーパーGL ダークプライムⅡ GDH KDH TRH】ハイエースをキャンピングカーに大改造!サブバッテリーシステム・ソーラーパネル充電・走行充電器・12Vクーラーを取り付け!リチウムイオンバッテリー600Aと12Vクーラーで真夏でも快適車中泊!大阪府門真市の整備士にお任せ!

 年々暑くなる傾向にある日本の夏ですが、今年は一段と厚さが厳しく、40℃超えも時折聞かれる様になりました。そんな暑いさ中ご依頼を頂いたのは、トヨタハイエースへのサブバッテリーとソーラーパネルの搭載です。

 サブバッテリーとソーラーパネルの搭載と聞くと、キャンピングカーをイメージしますが、今回はお仕事でハイエースをご利用されているとの事。この夏サブバッテリーとソーラーパネルが有れば仕事中でも鬼に金棒ではないでしょうか。門真の整備士がサブバッテリーとソーラーパネルを取付けましたので、まとめたいと思います。


●今回お預かりしたお車

お客様からお預かりしたのは、トヨタ ハイエースバン スーパーGLの特別仕様車「スーパーGLダークプライムⅡ」です。

メーカー・ブランドトヨタ ハイエースバン スーパーGL ダークプライムⅡ
型式3DF-GDH206V
年式・初年度登録2024年
走行距離 

 ハイエースは1967年に販売がスタートして、57年も経つのにその人気は不動です。2004年に現5代目が登場してからも、バージョンアップを繰り返し現在に至っています。ダークプライムⅡは、便利な機能が幾つも標準装備されており、内装も高級感が有ります。高級感と快適性が融合した”特別な”車である事は間違いありません。今回はこのお車に12Vクーラーを装着し、更に快適性をアップ!!まるで移動オフィスさながらです。

ソーラーパネルとサブバッテリーでオフグリッド化

 車で12Vクーラーを使用する為には、それだけ大きなエネルギーが必要になります。「エンジンを点けておいたらいいのでは?」と思われるかも知れませんが、騒音問題や環境への影響等から、エンジンを点けたままにするのはNG行為になります。

 そこで、 エンジンを停止した状態でも12Vクーラーを使用する為に必要になって来るのが、オフグリッドシステムです。オフグリッドシステムには、サブバッテリーを搭載すると共に、サブバッテリーへの補充電の為にソーラーパネルを取付けます。

サブバッテリーとソーラーパネルの取付けについては以下の記事をご参照下さい
「ソーラー充電サブバッテリーシステムの構築」

https://www.toushinjidousha.com/?p=4902


サブバッテリーとソーラーパネルを設置する事で、オフグリッドシステムが構築されますので、電気の自給自足を可能にします(=オフグリッド)。

 オフグリッドシステムが、太陽光から電力を創出してくれますが、外部電源や走行充電を併用する事も可能です。サブバッテリーには、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載しますので、蓄電量もアップします。12Vエアコンを使用するには最適なシステム構成です。

【オフグリッド化とは】 オフグリッド=電力会社などの送電線(グリッド)に繋がっていない状態を言います。 電力会社に頼らない、独立型電力システム。 車の場合、エンジンOFFの状態でも家電等を使用する事が出来る。

搭載したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーについて

 リチウムイオンバッテリーに代わる新たなバッテリーとして最近脚光を浴びる様になってきたのが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーです。  

リチウムイオンバッテリーに比べて、安定している、安全性が高い、レアメタル(コバルト・ニッケル等)を殆ど使用していない等の理由から、最近では多くの商品(機器)に搭載されています。決してリチウムイオンバッテリーが劣っている(悪い)と言う事ではありません。エネルギー密度はリチウムイオンバッテリーの方が高い為、スマートフォン等のポータブルデバイスにはリチウムイオンバッテリーが適しています。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは従来のリチウムイオンバッテリーに比べて

・サイクル寿命が長い(繰り返し使用出来る回数がかなり多い)
・安全性が高い(熱暴走や火災のリスクが低い)
・耐久温度が幅広い(低温環境でも保存が出来、また高温環境でも安定している)
・環境に優しい(レアメタルを使用する従来品に比べると環境汚染が軽減される)
・自己放電率が低い(1ヶ月放置しても1%程度しか電力が減らない)
・原材料価格が安い(原材料、製造コスト、サイクル寿命等総合的に勘案

なお、今回搭載したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの仕様は以下の通りです。

定格容量300Ah
公称電圧12.8V
電圧範囲10.0V~14.4V
サイクル寿命5000サイクル(放電深度80%)
接続方法直列と並列(4S4P)
充電電圧14.4V
最大連続充電電流(最大連続放電電流)200A(200A)
推奨充電電流150A
充電温度0℃~55℃
放電温度-20℃~60℃
保管温度-25℃~65℃
サイズ(L×W×H)522×240×249㎜
重量31.3㎏

●フレキシブルで軽いソーラーパネル

 そしてオフグリッドシステムのもう一つの主役、ソーラーパネルですが、柔らかくフレキシブルタイプなので屋根のR(曲面)にも容易に貼り付けることが出来ます。「薄い!軽い!フレキシブル!」と、いう事無しです。以前取付けしていたハードタイプだと固定する為の架台が必要でしたし、その為の作業も重労働でしたが、門真の整備士が取付けしている(採用している)フレキシブルタイプだと、両面テープ(超強力タイプ)やコーキングだけで設置出来るので有難いなと思います。

●12Vクーラーの設置

 今回設置した12Vクーラーはこちらです。5つある通気口は自由に向きを変える事が可能です。取り付け位置は、助手席側のリアクォーターウィンドウになります。室外機は配管を繋いだ後に、車体床下に取り付けました。

電圧DC12V
定格電流60-80A
パワー750W
室外機サイズD210×W530×D400㎜(19㎏)
室内機サイズD240×W460×H320㎜(6.5㎏)

 室内機の右側に緑色に光るのが、電圧モニターです。スイッチを入れると、電圧とバッテリー残量が表示されます。使用時もですが、定期的に充電しておく事を考えると、残量が確認出来るのはやはり便利ですね。

 バッテリー、ソーラーパネル、そしてクーラー本体の他に、チャージコントローラー、12V直流電流をAC100V(100V交流)の電化製品(家電)も使用出来る様にインバーターなどを取付けて作業は完成になります。では実際にどれくらいの家電を利用する事が出来るのか、見てみましょう。

●どれくらいの家電をどれくらいの時間、使用出来る?

 サブバッテリーとソーラーパネルを設置して、オフグリッド化した事で、停車中でもクーラーが使用出来る様になりました。最強ハイエースの誕生と言う感じですが、実際どれくらい使用出来るのかは気になる所です。どれくらいの家電(電化製品)をどれくらいの時間使用出来るのか、簡単にまとめたいと思います。

 今回搭載したサブバッテリーの仕様はDC12V 300Ah×2台です。これを換算すると

(12V×300Ah)×2台=7200Whになります。

 DC12VをインバーターでAC100Vに変換する時に約2割の変換ロスが生じるとして、実際に使用出来る電気は

7200Wh×0.8=5760Whになります。

 これを元に、電化製品を使用する時の消費電力で見てみると、使用可能時間はこの様な感じになります。使用する機器や状況によって消費電力は変わりますので、下表はサンプル値として参照下さい。

50Wのノートパソコン115.2時間5760Wh÷50W
1000Wの電子レンジ5.76時間5760Wh÷1000W
ポータブルTV 5W~20W1152~288時間5760Wh÷5W or 20W
冷蔵庫 40W~500W144~11.52時間5760Wh÷40W or 500W
小型炊飯器 300W19.2時間5760Wh÷300W

 上表の5つの電化製品の消費電力の合計は1870Whになります。5760Whから1870Whを引くとまだ3890Wh残っている計算になります。

 今回搭載したエアコンのパワー(メーカー記載)が750Wの為、上記の家電と併用したとしても5時間使用出来る計算になります。しかも嬉しい事に、今回搭載したエアコンは車内が冷えると徐々に消費電力が落ちていく事が確認出来ています。エアコン設置後のテストでは維持電力は250W程度でしたし、コンプレッサーが停まっている時は更に消費電力は下がりますので、単純に使用時間が伸びます。この結果は嬉しいですね。エンジンを切った状態で、エアコンのみを使用したとしても丸一日使用出来る事が確認出来ました。

●まとめ

 鉛ディープサイクルバッテリーから、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに乗せ換えされるお客様は、年々増加しています。

 バッテリー容量と充電力がモノを言うオフグリッドシステムですが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーがもたらす快適性は感動そのものです。今回お預かりしたお車が「ハイエース スーパーGLダークプライムⅡ」と内装も豪華なお車だけに、このアップグレードは革命クラスと門真の整備は自身を持って言えます。もし天気が悪くて太陽光の恵みを得る事が出来ない時は、走行充電する事も可能です。

 カーライフ、キャンピングライフ等、お車を快適な空間にする為のアップグレードをお考えのお客様は、ぜひ門真の整備士にお声がけ下さい、まずはお客様のご希望などをお伺いした上で、丁寧に対応させていただきます。お車のアップグレードは、お客様自身の生活に新しい価値を生み出してくれます。

大阪府の門真市・守口市・大東市・寝屋川市でお車のアップグレードのご依頼は門真市松生町の東伸自動車までお問い合わせ下さい!

大阪の門真市近郊、守口市・大東市・寝屋川市にお住まいのお客様お車の整備・故障修理は東伸自動車にお任せ下さい。

 

👆 東伸自動車のLINE公式アカウントはこちらから👆
〒571-0044
大阪府門真市松生町6-21

有限会社東伸自動車
(担当:熊野・吉村まで)

📞06-6916-3121