【修理】《コマツ フォークリフト FG09》エンジンが動かなくなる!黒煙(排ガス)がひどい!エアクリーナーの詰まり!ガソリン車 |大阪府 門真市 整備

 今回お預かりしたお車はコマツ(以下KOMATSUと表記します)のフォークリフトです。KOMATSUと聞いて最初に思い浮かべるのはフォークリフトやブルドーザー、油圧ショベルと言った建設機械・産業機械ではないでしょうか。世界初のハイブリッド建機を実用化し、自動化・無人化・AI活用など最先端の技術を取り入れることで、物流業界の人手不足の解消や作業場での安全の保持に貢献しています。そしてKOMATSUの油圧ショベルや測量機は地球と言う惑星をも超えているのをご存知でしょうか。月面での工事を担う機械「月面建設機械」の開発に挑戦し国土交通省に選定されているのです。

 かと思いきや社員さんがレーシングチームの一員として活躍するなど、その技術力と人の力(マンパワーと言うより技術人材でしょうか)は建設・鉱山機械以外の分野でも大いに発揮されています。ホームページ(KOMATSU × アトラシアン・ウィリアムズ・レーシング)には「情熱に火をつけ、技術を高め、人を育てる」と掲載されています。世界のトップを維持し続けているKOMATSUには魅力が溢れています。

 最先端、それでいて魅力溢れるKOMATSUの原点とも言えるフォークリフトを今回お預かりしました。

 現在のフォークリフトは「電動フォークリフト」が中心になっています。環境負荷や騒音低減、低振動など電動ならでは良さもあるのですが、電動=バッテリー代が高くつくと言うデメリットや最大荷重などの問題から現在もガソリンエンジンのフォークリフトは健在です。

 今回お預かりしたフォークリフトもガソリンエンジンですが、年季の入ったベテランフォークです。最大荷重900㎏の小型フォークリフトですが、黒煙がひどく構内での作業に支障があるので見て欲しいとのご依頼を頂戴しお預かりいたしましたのでまとめたいと思います。

メーカー・ブランドKOMATSU(コマツ) フォークリフト
 (カウンターバランスフォークリフト)
型式FG09-2
サイズ全長1850㎜×全幅910㎜×全高1990㎜
エンジン型式A12 (ガソリン)・LPG式もあります

 型式「FG09-2」のF=フォークリフト(Forklift)、G=ガソリン(Gasoline)、09=定格荷重900g、2=モデル世代(第2世代)を表しています。

 黒煙(排ガス)が酷い
 エンジンがかかってもすぐに動かなくなる

 フォークリフトは「自走式荷役運搬車両全般」の事を指しますが、物流や製造・港湾などの現場で重い荷物を効率的且つ迅速に移動する為に欠かす事の出来ない存在です。フォークリフト(の稼働)が止まると言う事は即物流が止まり、現場に大きな影響を及ぼす事になります。

 働く車の代表格の様な車両であると共に、労働者の肉体的負担を大きく軽減してくれるフォークリフトですが、様々な形があり運びたい物(運ぶ物)、使う場所、運び方によって使い分けられています。

 フォークリフトは日本産業規格(旧日本工業規格)の「部門D」に分類されていますので、「自動車部門」の中にカテゴライズされている事になります。フォークリフトは「JIS D6201」にになり「外観形状による分類」の他に「動力による分類」「車輪タイプによる分類」「操縦方法による分類」「走行モードによる分類」等特徴によっても分類されているのですが、知れば知る程奥が深く使用目的や条件などによって機能が細分化されている事がうかがえます。ここでは、お預かりしたフォークリフトFG09-2について起筆すると共に代表的なフォークリフトについてお伝えしたいと思います。

 今回お預かりしたフォークリフトはカウンターバランスフォークリフトと言う種類のフォークリフトになります。荷物を持ち上げた時にバランスを崩さない様に後方におもりが配置されています。日本で一番多く使われているフォークリフトになります。

【FG09-2(カウンターバランスフォークリフト)の特徴】

・荷役装置であるフォーク(つめ)が前方にある

・車体後方に大きなカウンターウェイトが装備されている

・アウトリガー(前脚)が無い

・一般的な「座って操作する」タイプのフォークリフト

【フォークリフトの種類・特徴】一部抜粋

カウンターバランスフォークリフト国内で一番良く使われているタイプのフォークリフトになります。車両後方に重り(カウンターウェイト)があり、耐荷重性も良く転倒しづらいのが特徴です。着座してハンドル操作を行います。安定性とパワーがあるのがメリットですが、小回りがききにくいというデメリットもあります。
リーチフォークリフト  立った状態で操作を行うフォークリフトになります。基本的には倉庫内など屋内で使用され、小回りが利くと言うメリットを生かし、狭い場所で活躍しています。
サイドフォークリフト車体の真横にフォークがついているのが特徴です。木材やパイプなどの長尺物の運搬に適しています。
マルチディレクショナルフォークリフト前後だけでなく、左右にも走行する事が出来るフォークリフトになります。
ウォーキーフォークリフト  非乗車式のフォークリフトで、操縦者が歩きながら操作する(乗車しない))珍しいフォークリフトです。移動距離は短いが重いものを運びたいという時に活躍します。
オーダーピッキングフォークリフト運転席とフォーク部分が一体となっていますので、高い位置に置かれた荷物も直接見ながら作業を進める事が出来ます。ピッキング作業などで活用しています。

◎ フォークリフト(FG09-2)の各部名称

 フォークリフトはその特長を知るとどれもとても魅力的で小さな子ども達が夢中になるのもわかるなぁ~!としみじみ実感するのですが、ここではFG09-2の各部名称についてお伝えさせていただきます。

フォーク(つめ)荷物を持ち上げるために使用します。一般的にツメと呼ばれることも多いです。
フォークレールフィンガーバーとも言います。フォークを取り付けるためのレールで、スライドさせるとフォークの間隔を調整する事が出来ます。
バックレストフォークに載せた荷物がマストの後方に落下するのを防ぐ役割があります。
マストフォークリフトの「フォーク」を上下させるためのレールの役割をしています。インナーマストとアウターマストに分かれていて、インナーマストを上にスライドさせるとフォークが持ち上がります。
ヘッドガード荷物が落下して運転者に接触したり、けが防止の役割があります。
駆動輪(前輪)操向輪からの動力を路面に伝える役割をしています。
操向輪(後輪)ハンドル操作に従いフォークリフトの進行方向を変える、言わばかじ取りの役目があります。
カウンターウェイト (バランスウェイト)車体後部にあり積載物とのバランスを取る役割があります。

◎ フォークリフトの法定点検

 私たちが普段目にする乗用車やトラックなどには「車検」と言う法定点検がありますが、フォークリフトには車検はありません。じゃぁ何も点検しなくてもいいのか?と言うとそんな事はなく、法律で定められた法定点検がフォークリフトにも存在します。

 制度そのものは車検とよく似ていますが車検とは呼ばず「年次点検(特定自主検査)」と呼ばれています。

【年次点検(特定自主検査)】

フォークリフトが毎年1回、必ず実施しなければならない法定点検の事です。

労働安全衛生法に基づく義務になっており、最大荷重1t以上のフォークリフトが対象になります。

整備士や特定自主検査資格者が実施する必要があり、点検後には「記録簿」を残し「ステッカー(特定自主検査標章)を貼る必要があります。

記録簿 ・・・点検日・点検者・点検項目・不具合と処置内容を記載の上3年間保存する義務がある

特定自主検査標章(ステッカー) ・・・有効期限を明記されたステッカーを車体に貼付する。

【点検内容】

走行・制動装置・ブレーキの効き
・パーキングブレーキ
・ハンドル操作・ガタ
荷役装置(マスト周り)・マストの変形・摩耗
・チェーン伸び・給脂
・フォークの摩耗・割れ
・バックレストの固定
油圧装置・油圧ホースの劣化
・シリンダーからのオイル漏れ
・作動の引っかかり
動力・電気装置・エンジン異音
・燃料漏れ(ガソリン・LPG)
・バッテリー端子腐食
・警告灯の作動
安全装置・オーバーヘッドガードの損傷
・警報ブザー
・ミラー
・シートベルト(装着車)

 上記の内容をご覧になってお気付きになられた方もおられるかと思いますが「最大荷重1t以上」と言う事は・・・今回お預かりしたフォークリフトに関しては、年次点検(特定自主検査)は必要ないと受け止められます。では今度こそ点検不要か?と言うとやはりそんな事は無く、1t未満のフォークリフトは年次点検(特定自主検査)の義務は無くても、日常点検や事業者責任の定期点検などの義務が存在します。

 フォークリフトは保守的な設計のもと、メンテナンスする事を前提とした構造になっています。年次点検(特定自主検査)の義務は無くても、きちんとメンテナンスを実施し安全に使用出来る状態を維持する義務が事業者にはあります。ブレーキの効き具合やハンドル操作、油漏れや異音異常振動、フォークに割れ等が無いか等チェックする事で、現場で働く人たちを守りまた物流の根幹を堅守しています。

 「車検」と言う聞き慣れた法定点検が無いと、メンテナンスも軽視されがちなのでは?と不安を感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、この日本は本当にしっかりした国です。車検と言う法定点検が無くても、1t未満のフォークリフトには年次点検(特定自主検査)の義務が無くても、労働安全衛生法など関連規則に抵触していればもちろん安全配慮義務違反になります。「立ち入り検査」でステッカーが貼られていない、記録が無いなどが判明すれば心象はかなり悪く、いざ事故が起きた時には「1t未満だから、義務が無いから点検していない」は通じず、責任を逃れる事は出来ません。

項目実施する者・資格備考
作業開始前点検 (安衛則第151条の25)事業者の指名した者(運転者)点検時期:作業開始前
点検記録:保管することが望ましい
定期自主検査 (安衛則第151条の22)事業者の指名した者(運転者)検査時期:1月を超えない期間ごとに1 回定期的に
検査記録:3年間の保存義務
特定自主検査 (安衛則第151条の21及び24)厚生労働省令で定める資格を有する労働 者 検査業者検査時期:1年を超えない期間ごとに1 回定期的に
検査記録:3年間の保存義務
検査実施済の「検査標章」の貼付

◎ フォークリフトは原則公道を走れない

 フォークリフトは「道路運送車両法の自動車」としての要件を満たしていないので、公道を走る事は出来ません。具体的には「保安基準を満たしていない=未適合」「ナンバープレートが無い」「車検を受けてない=無車検」等が理由になります。

 では上記の条件をクリアすればフォークリフトも公道を走る事が出来るのでしょうか?

【公道を走れるケース】 以下の条件を全て満たした場合のみ公道を走行する事が可能です
ナンバー登録をする市区町村または運輸支局で登録 多くは小型特殊自動車扱い
保安基準を満たすフォークリフトには以下の装備が最初から付いていない事の方が多いので、以下の装備が最低限必要です。 ・前照灯(ヘッドライト) ・尾灯・制動灯 ・方向指示器 ・後写鏡(ミラー) ・警音器(クラクション) ・ナンバー灯
自賠責保険に加入する公道を走行する以上必須です 任意保険も実務上はほぼ必須になります
運転免許を取得する小型特殊自動車 → 普通免許でOK 大型特殊扱い → 大型特殊免許 ※ フォークリフト技能講習とは別物です。

 上記の条件を全部クリアすれば確かに公道は走れますが、フォークリフトの真骨頂である荷役作業を行う事は出来ません(荷役作業を行う為には警察署の許可が必要)。最大積載量が定められていない為荷物を積んだ状態での走行行為も禁止になります。

 これら多くの制限から言える事は、フォークリフトでの公道利用は現実的ではないと言う事です。そこで必要になるのが積載車です。フォークリフトなどの働く車が積載されて移動しているのを時々見かけます。アレです。今回のフォークリフトも積載車で弊社までやってきました。

◎ フォークリフトを操作(運転)する為に必要な資格

 フォークリフトを操作(運転)するためには、「フォークリフト運転特別教育」または「フォークリフト運転技能講習」のいずれが必要です。免許の正式名称は「フォークリフト運転技能講習終了証」と言い、厚生労働省管轄労働安全衛生法に定められています。フォークリフトの免許は自動車同様国家資格になりますが大きな違いは私有地内で乗る場合も資格が必要な点です。

最大積載量1t未満フォークリフト運転特別教育
・学科6時間、実技6時間で取得可能
・小型フォークリフト向け
・技能講習より簡易
・事業者が実施または外部講習
最大積載量1t以上フォークリフト運転技能講習(国家資格)
・18歳以上で取得が可能
・所持している運転免許や実務経験によって異なる
 学科6時間~10時間、実技24時間 それぞれ試験有り
・実務経験の有無で受講日数が変わる
・最も一般的で工場、倉庫、物流現場の主力
・修了証が発行される
・これがないと1t以上は運転不可

 現在どの様な免許を所持しているのかによって、取得に必要な受講時間には差異があります。

大型特殊免許を所持している11時間
普通免許・大型免許を所持し、1t未満のフォークリフトの経験が3か月以上ある11時間
1t未満のフォークリフトの経験が6ヶ月以上ある15時間
普通免許を所持している31時間
所持する免許が無い35時間

 また、フォークリフトの免許を取得する際には「教育訓練給付金制度」が利用出来る場合があります。

【教育訓練給付金制度の支給対象条件】

●現在仕事をしている方の場合

 雇用保険の被保険者として雇用されていた期間が3年以上ある

●離職中の場合

 離職の翌日から受講開始日までが1年以内で、かつ雇用されていた期間が3年以上であること

※支給対象の条件が違う場合や規定が変わる事もありますので、ハローワークで確認する事をお勧め致します。

給付金を受けられるか、受講資格を確認する

給付金利用希望である事を伝えた上で、講習を予約する

ハローワークで教育訓練支給要件回答書を取得して、受講時に提出してから講習を受講する

講習修了

講習時に受け取った必要書類を持参して受講一カ月以内に申請する

給付金を受け取る

◎ フォークリフトの構造

 フォークリフトの基本構造は5つの系統で成り立っています。「荷役装置」「油圧装置」「走行装置」「操向装置」「車体構造・安全装置」の5つですが、「油圧 × 前輪駆動 × 後輪操向 × 重量バランス」で形成された非常に合理的な作業機械になります。

 車と同じ感覚で運転する事、取り扱う事は大変危険を伴いますのでそれぞれの働きを自動車と比較してみたいと思います。

荷役装置(持ち上げる)一般的な車の場合は荷物を運ぶ事はあっても持ち上げる事はありません。フォークリフトの場合は荷物を持ち上げる機能がベースになります。
油圧装置(動かす力)自動車の油圧はブレーキやパワステ等の補助的役割になりますが、フォークリフトの場合は油圧で仕事をする機械になります。
走行装置(走る)=駆動の考え方自動車の場合は安定性・高速走行・路面追従性などが大切ですが、フォークリフトの場合は荷物男持つ前輪に最大荷重がかかるように設計されています。基本は前輪駆動です。
操向装置(曲がる)自動車は前輪操向で後輪は基本固定になります。内輪差が小さい自動車に比べて、フォークリフトの内輪差はとても大きく設計されています。後輪操向で前輪は荷重支持になります。
車体構造・安全装置(支える・守る)自動車はサスペンションで衝撃吸収し、4点(4輪)支持で横転しづらい構造ですが、フォークリフトは3点支持構造で、カウンターウェイトでバランスを取るようになっています。小回りはきくが転倒しやすいという短所があります。
自動車項目フォークリフト
走行・輸送主目的荷役作業
補助油圧主役
多様駆動前輪
前輪操向後輪
4点車体支持3点
均等重量バランス前後極端
低い転倒リスク高い

◎ フォークリフトの動力源

 先述いたしましたがフォークリフトの動力源にはエンジン式とバッテリー式があります。バッテリー式の場合は動力源が電気なので排気ガスが発生せず静かなのが特徴です。一方エンジン式の場合はガソリンエンジン、液化石油ガス(LPGエンジン)、ディーゼルエンジン、圧縮天然ガス(CNGエンジン)が動力源になりますのでパワーもスピードも有りますが、排気ガスが発生する点などはデメリットになります。また最近ではハイブリッド式のフォークリフトや燃料電池フォークリフトもありますので形式的に以下にまとめます。

メリットデメリット
バッテリー式・排気ガスが発生しない
・静かでクリーン
・小さい車体向けなので屋内など狭い作業場所での機動性に優れる  
・連続稼働時間がエンジン式に比べて短い
・パワーが劣る
・重量物の運搬には不向き(~1tクラス)
・バッテリーの充電に時間がかかる
・エンジン式よりコストが嵩む(バッテリー本体が高額)
・バッテリー管理が重要
エンジン式
(≒ガソリン式)
・パワーがある(1t~)
・バッテリー式より連続稼働時間が長い
・屋外の作業や重量物の積み下ろしに強い
・排気ガス、騒音、振動がある
・大きい車体に使用される事が多い為、小回りが効かない=狭い作業場所では作業効率が下がる場合もある。
ハイブリッド式・エンジン+モーター+バッテリーで稼働。走行や荷役をモーターでアシストして、回生ブレーキで発電・充電するので、燃費が良い。
・排ガスが少ない
・既存のインフラ(ガソリン・LPG)が使用出来る
・屋内外併用現場向き
・車両価格が高い(エンジン車より高額)
・構造が複雑な為、故障時の修理コストが高額になる傾向にある
燃料電池(FC)式・水素+酸素で発電するので、排出物は水のみ(排ガスはゼロ) 充電待ち無し。バッテリー交換不要
・稼働率が高い 24時間稼働OK
・導入コストが非常に高い(車両及び水素設備)
・水素インフラが必須
・安全管理、専門知識が必要
・最先端だが選ばれる現場は限定的

 ハイブリッド式に関しては「現実的な次世代型」と言えますが、燃料電池式となると最先端ではありますが1000万円以上しますので現場で複数台保持しようと思うと非常に高額な出費になりますので、まだまだ現実的とは言えません。

 バッテリー式にもエンジン式(≒ガソリン式)にもそれぞれメリット・デメリットがありますが、それぞれがどの様な不具合を起こすかについても見てみたいと思います。

◎フォークリフトの不具合の原因

 フォークリフトも車両ですので不具合は発生いたします。先述致しましたが、フォークリフトはメンテナンスする事が前提の構造になっていますので、車検にあたる「年次点検」や点検(メンテナンス)が不可欠である事は下表の不具合の例が示唆しています。

不具合の例
バッテリー式・バッテリー液の減少、劣化(寿命)、充電不良、による交換費用が嵩む ・電気系統の不具合(配線不良や電子基板、コントローラーの故障など) ・充電設備の不具合(充電器の故障、設備の不備など)
エンジン式 (≒ガソリン式)・燃料系の不具合(燃料切れ、燃料フィルターの詰まり、供給ラインのトラブル) ・始動系の不具合(バッテリー上がり、スターター不良、プラグの劣化) ・排気、冷却系の不具合(マフラーの詰まり、オーバーヒート、冷却水漏れ) ・その他の不具合(油圧系統のオイル不足、フィルター劣化)

 今回お預かりしたお車もエンジン不調や黒煙が酷いとのお話しでしたので見ていきたいと思います。

 お車を拝見したところ、エアクリーナーの詰まりが相当酷い状態でした。エアクリーナーが詰まっていると言う事は、必要な空気を取り込む事が出来ませんので燃料供給系の不具合が起こってもやむを得ない状態です。黒煙(スス)の正体は不完全燃焼と診断する事が出来ました。

 エンジン不調についてはメンテナンス不足と言う点が否めませんが、それ以外の要因としてお客さまのお話しから「チョークレバー」を使用していなかった事が原因の一つと判明しました。

 チョークレバーは冬場(寒冷時)、エンジンが冷え込んでしまう時にエンジンの始動を助ける役目があります。レバーを引くとキャブレター内の空気の流入経路が狭くなり、燃料(ガソリン)と空気の混合気が濃くなります。混合気が濃くなった事で冷えたエンジンでも燃焼しやすくなり、始動を手助けしてくれると言うのが、チョークレバーなのですが…。

 お客様のお話しでは、今まで構内で使用していて冷え込んだところでフォークリフトを使用していなかったので冬季でも使用した事がなかった。ところがチョークレバーの事をすっかり忘れて屋外で使用したところ、エンジンの不調が発生したとの事でした。

 チョークレバーの事をご説明したところ、すぐにご理解下さり、エンジン不調に関しては(点検・清掃などを除き)あっさりと解決いたしました。

 最近のフォークリフトの多くは、電子制御式の燃料噴射装置が装備されています。冬季(寒冷期)のエンジン始動は自動でコントロールされるようになっていますので、最近のフォークリフトには手動のチョークレバーは装備されていません。今回お預かりしたフォークは年季の入ったベテランフォークでしたので、チョークレバーも健在でした。

 自動車のエンジン技術が進化し、キャブレター方式から電子制御燃料噴射装置(EFI)へと移行した事で、2000年頃から徐々にチョークレバーは無くなっていきました。ベテランのオペレーターさんなら「チョークレバーね」と言う感じですが、若手のオペレーターさんはもしかしたら、技能講習でエンジン車の操作を学んだあと、現場で使用機会が少ないとうっかりと言う事もあるかも知れません。

 他にはバッテリーがかなり劣化しており、明らかに寿命が来ていましたのでご説明の上交換させていただきました。

 エアークリーナーの詰まり
 バッテリーの交換
 点火プラグ、キャブレターなどの調整・清掃

 などエンジン車(≒ガソリン車)ならではの不具合でした。

 お客様は電動フォークリフトのバッテリー代が大きな負担になる事を気にかけていらっしゃいました。その為エンジン式(ガソリン)のフォークリフトを好まれて使用されていましたが、今回排ガス(黒煙)が酷い事に加えて動いてもすぐに止まってしまうと言う事で今回ご依頼くださいました。

 お客さまには不具合が生じていた箇所に加えて、チョークレバーの役割りと使用方法についてご説明させて頂き修理後実際にご使用いただきました。朝一でエンジンがかからない、かかってもすぐに止まってしまうと言う症状も黒煙も無くなり、今まで以上に使い勝手が良くなったと喜んでいただきました。

 フォークリフトには派手さはありません。装飾もありません。一般的な自動車と違ってカッコよくて人目を惹くCMもありません。働く姿そのもので主役になる車ではありません。しかも建設機械ほど壮大でもありませんし、トラックの様に目立つ事もありません。

 しかしフォークリフトが止まると現場が止まります。役割に応じて千差万別の顔を持つフォークリフトは、現場にとって決して欠かす事の出来ない重要な存在です。オペレーターさんからするとただの機械と言うより相棒と言う感じでしょうか。

 だからこそ!まさにその為に日常のメンテナンスが超重要になります。この点は一般的なお車とあまり変わりありません。「ちょっと変な音がしているけどまだ大丈夫だろう」は危険な判断です。乗用車でも同じです。違和感や不具合を放置したまま走行を繰り返しているといつか大きな反動が来ます。いきなり自走出来なくなったり、スピードが出なくなったり、整備工場に持ち込んだ時には高額な修理費に目ん玉が飛び出る様な事になりかねません。

 フォークリフトをはじめ働く車も同じで、「いつもと音が違うな」「動きがいつもより鈍いな」「操作が重く感じるな」これらの違和感はフォークリフトからのサインです。油漏れや滲みはありませんか?マスト・チェーン等から異音はしていませんか?タイヤの摩耗や欠けはどうでしょう?フォーク部分は消耗品と言う意識を持っていますか?ちゃんと見てあげないと荷重能力が下がったまま使い続ける事になります。

 武骨で地味で従順で壊れにくいと思われがちなフォークリフトですが、サインを見逃すとめっちゃ忙しい時に突然止まって駄々をこねるかも知れません(笑)

 少し軽口をたたきましたが、忙しい時にフォークリフトが故障なんて事になると笑いごとではすまされません。また忙しいからとそのまま使い続ける事は事故や大きな災害に繋がる恐れを孕んでいます。作業中に異常を感じたら躊躇する事なく直ちに一旦停止して下さい。

 今回はガソリン車のフォークリフトでしたが、他のエンジン車や電動フォークリフトでも点検やメンテナンスが重要な点は変わりありません。始業前点検でいつもと変わりないかご確認頂けたらと思います。それでも部品の経年劣化は訪れますので違和感や不具合を感じられましたら、お気軽に東伸自動車までお問い合わせ下さい。ガソリン車フォークリフトの整備・修理・年次点検に沿うメンテナンスなど、お車に関するあらゆるミッションは東伸自動車にお任せ下さい。

大阪の門真市近郊、守口市・大東市・寝屋川市にお住まいのお客様、お車の整備・故障修理は東伸自動車にお任せください。

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