【構造変更】トヨタ ハイエース・コミューター GL《TRH/GDH/KDH》15人乗りから10人乗りへ!乗車定員の変更(減員登録)2ナンバーから3ナンバーへ!|大阪 門真 整備

 今回お客様から、15人乗りのハイエース・コミューターを10人乗りに構造変更して欲しいとのご依頼を頂戴しお車をお預かり致しました。今回お預かりしたコミューターGLは3型前期になります。

 3型後期( 2012年5月販売分)からコミューターは14人乗りに変更になっておりますので、今回お預かりした3期前型コミューターは定員15名になります。

 変更前のハイエース・コミューターには中央席が有りましたが、この中央席が無くなった事で窮屈さが改善され運転操作がしやすくなったと言われています。

メーカー・ブランドトヨタ ハイエース コミューターGL
型式KR-KDH222B
年式・初年度登録2006年(平成18年)
エンジン2KD-FTV ディーゼルエンジン(ターボ)
総排気量2494cc
サイズ全長5380㎜×全幅1880㎜×全高2285㎜
最小回転半径6.1m

 2002年10月に施工された「自動車NOx・PM法」により特定地域(主に三大都市圏)での車両規制がスタートしました。窒素酸化物(NOx)及び粒子状物質(PM)の排出基準を満たしていないディーゼル車は猶予期間経過後、対策地域内で登録できない事になりましたが、2KD-FTVエンジンの登場によりNOx・PM法に適合するディーゼル車が登場する事になります。2KD-FTVエンジンはパワフルでありながらエコなディーゼル車として一躍脚光を浴びました。

◎15人乗りから10人乗りへの乗車定員数変更(減員登録)をご希望

※1.今回はお客様ご自身で座席を取り外された上でお車をお持込みされましたので、座席取り外しの作業はありませんでした。もちろん費用も発生いたしません。

※2.今回のご依頼(減員登録)で、お車が「乗合」から「乗用」に変更になります。乗用自動車の安全基準の内容を満たす必要がありますので、保安基準の確認を実施させていただきました。なお、乗用車の安全基準は以下の通りです。

【乗用自動車の安全基準の内容】

①排ガス測定の技術基準 「保安基準第31条」
②衝撃吸収式舵取り装置の技術基準 「保安基準第11条第2項」
③施錠装置の技術基準 「保安基準第11条の2第2項関係」
④乗用車の制動装置の技術基準 「保安基準第12条第2項関係」
⑤アンチロックブレーキシステムの技術基準「保安基準第12条第1項」
⑥衝突時における燃料漏れ防止の技術基準 「保安基準第15条関係」
⑦前面衝突の乗員保護の技術基準 「保安基準第18条第2項関係」
⑧側面衝突時の乗員保護の技術基準 「保安基準第18条第3項関係」
⑨内装材料の難燃性の技術基準 「保安基準第20条第4項関係」
⑩インストルメントパネルの衝撃吸収の技術基準 「保安基準第20条第5項関係」
⑪座席及び座席取付け装置の技術基準 「保安基準第20条第6項関係」
⑫シートバック後面の衝撃吸収の技術基準 「保安基準第22条第7項関係」
⑬頭部後傾抑止装置の技術基準 「保安基準第22条第4項関係」
⑭座席ベルト取付け装置の技術基準 「保安基準第22条の3第2項関係」
⑮運転者席の座席ベルトの非装着時警報装置の技術基準 「保安基準第22条の3第4項関係」
⑯外装の技術基準等 「保安基準第18条第1項第3号関係」

①普通免許でコミューターを運転する事が可能になる

②ナンバー区分が2ナンバーから3ナンバーになる事で継続車検が1年毎から2年毎になる

③荷室が広くなる

※乗合から乗用になる事でデメリットもございます。お車にかかる諸費用(保険代や高速代等)について事前に調べる事をおススメいたします。

 1つ目のメリットとして最も大きく変わる点は、構造変更する事で普通免許で運転する事が可能になると言う点です。コミューターは「乗合」になりますので、そのままでは中型免許(8t限定解除)以上が必要になります。

 コミューター 構造変更すると
用  途送迎(乗合)乗用
定  員14人10人
免許の種類中型免許(8t限定解除)以上普通免許
ナンバープレートの分類2ナンバー3ナンバー

2007年に免許制度の変更(改正道路交通法の施行)があり、新たに中型免許・中型第二種免許・中型仮免許が新設されました。改正法施工以前に普通免許を取得しているドライバーには既得権がありますので運転出来る自動車の範囲は変わりません(中型8t限定免許)が、改正法以降にコミューターを運転しようと思うと中型免許が必要になります。

 なお、2017年には準中型自動車免許が新設されました。下表は運転出来る自動車の制限になります。

運転免許の種類車両総重量最大積載量乗車定員
普通免許3.5t未満2t未満10人以下
準中型免許3.5t以上7.5t未満2t以上4.5t未満10人以下
中型免許7.5t以上11t未満4.5t以上6.5t未満11人以上29人以下
大型免許11t以上6.5t以上30人以上

 2つ目のメリットとしては、10人乗りに減員登録する事で3ナンバーワゴン車として使用する事が可能になる点です。3ナンバーワゴン車になると継続車検が1年毎から2年毎に変わります継続車検が2年に1度で済むと言うのは大きなメリットと言えます。また高速代も安くなります(中型車から普通車になる為)が、自賠責・自動車税・重量税の年間合計は3ナンバーの方が高くなりますので、車検費用だけではなく保険代や高速代等トータルでシミュレーションしてみる必要があります。

 3つ目のメリットとして挙げられるのは荷室が広くなる点です。最後列の4席はバックドアのギリギリまで座席が配列されています。最後列の4席を両サイドに跳ね上げる事である程度荷室を確保する事も可能ですが、跳ね上げたシートそのものが荷室幅を狭くしてしまうという難点も有ります。最後列を取り除き構造変更手続きする事で、荷室を大幅に改善する事が可能になります。

 今回は座席取り外しの作業はありませんでした。また保安基準についても問題ありませんでしたので、今回は書類の準備を中心に進めさせていただきました。用意する書類は以下の通りですが、書類審査に合格しなければ、実車テストに進む事が出来ませんので東伸自動車では専門のスタッフが慎重に且つ丁寧に作業を進めて参ります。

【必要書類】

①申請書

②OCR申請書(第2号様)

③自動車検査証

④自動車検査票

⑤点検整備記録簿

⑥自動車損害賠償責任保険(共済)証明書

⑦使用者の委任状

⑧所有者の委任状(構造等変更検査に伴い、型式、車台番号又は原動機の型式を変更する場合)

⑨委任事項(変更登録)

⑩手数料納付書  自動車検査登録印紙を貼付

         自動車重量税納付書

         重量税印紙を貼付、

         納税証明書

⑪その他 保安適合基準を満たしている事を証明する書類

 ハイエース・コミューターを15人乗りから10人乗りに構造変更した場合の費用になります。今回は座席の取り外し作業費用等が含まれておりません。お客様ご自身で座席(シート)を取り外した上でお持込み下さる場合は、取り外し費用は発生致しません。但し安全基準等についてお車を拝見する点に変更はございません。また費用は構造変更の内容や作業工程等によって異なりますのでご了承下さい。

作業内容・部品等工賃(費用)
事前審査書類作成及び提出100,000円
用途変更及び移転登録費用60,000円
保安基準確認及び点検整備36,000円
登録印紙及び構造変更検査印紙(非課税)2,600円
自動車重量税(非課税)13,000円
自賠責保険(非課税)51,570円
ナンバープレート代(非課税)1,450円
合計264,620円
消費税19,600円
総計(税込)284,220円
2025年11月現在

 構造変更のご依頼を頂戴した場合の流れについては、おおよそ以下の通りとなります。

【構造変更のご依頼を頂いてから納車まで】

①お電話でお客様のご希望等をお伺いし、おおよその金額(費用)についてご提示させていただきます。

  ↓ 

②ベース車両のお預かり

  ↓

③お車を拝見して費用等について詳細をお伝えいたします。
 ご納得頂けましたら、構造変更にかかる日程や予算(概算)ついてお話を進めて参ります。

  ↓

④構造変更の計画を立てて、作業に取り掛かります。実車の作業と書類の準備

  ↓ 

⑤構造変更検査の事前書面審査

  ↓ 約1週間~10日かかります。

⑥書面審査に合格後、実車検査の予約を取る。

  ↓

⑦構造等変更検査の実車検査

  ↓

⑧実車検査で合格すると、新しい車検証・ナンバープレート・標章ステッカーが交付されます。

  ↓ 必要に応じてETCのセットアップを行う(今回は承っておりません)。

⑨構造変更完了後、お客様に納車

 構造変更はお客様のご要望やご希望を形にする事ができる優れたシステムですが、手続きをしなければそれはただの違法改造車でしかありません。構造変更と言うシステムが活かされて初めてお客様のお車は価値のある存在になり、またお客さまにメリットをもたらしてくれます。

 複雑で手間のかかる構造変更の手続きですが、東伸自動車ではワンストップでの手続きを可能にしております。なぜ東伸自動車ではワンストップでの手続きが可能なのか?

 構造変更という舞台には一連のプロセスが必要です。お車をお預かりしてからご納車までは、実車の作業に保安基準の確認、書類の作成そして受検までをミスなくそれでいてスムーズに進める必要があります。この一連のプロセスを東伸自動車では、専門の担当者が承っております。

 お客様からご依頼を頂戴した後、専門の担当者がベテランの整備士と連携を取りながら、必要な事を必要なタイミングで作業を進めて参ります。通常の車検よりも厳しい構造変更検査に合格する為にしっかりと準備を行います。今まで培って参りましたノウハウを最大限に活かしご納車まで首尾一貫して担当させていただきますので、東伸自動車ではワンストップでの作業が可能になっております。もし構造変更の件でご相談などございましたらお気軽に東伸自動車までお問い合わせ下さい。

 構造変更のみならず、お車のメンテナンス・修理・点検・車検に関しましてもお車をトータルサポートさせて頂いております。東伸自動車ではお車に関するご用命を心よりお待ちしております。

大阪の門真市近郊、守口市・大東市・寝屋川市にお住まいのお客様お車の構造変更は東伸自動車にお任せください。

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