【構造変更】トヨタ ハイエース・コミューター GL《TRH/GDH/KDH》14人乗りを10人乗りへ!乗車定員の変更!(減員登録)2ナンバーを3ナンバーへ!荷室が広い!普通免許で運転可!|大阪 門真 整備

今回お客様から構造変更のご依頼を頂戴し「トヨタ ハイエース コミューターGL」をお預かり致しました。コミューターは送迎やロケバスとして多くの業界で活躍しているだけあって、大人数の移動を快適にこなせる設計がされています。コミューターは全てのタイプがスーパーロング×ワイド×ハイルーフになりますので、全長5400㎜のロングボディーは着座した際にも余裕があり圧迫感がありません。
利点は何と言っても一度に多くの人を移動させる事が出来ると言う点ですが、ただ普通免許では運転する事が出来ません。コミューターはハイエースの中で唯一普通免許では運転出来ないタイプになりますので、運転に当たっては中型免許(中型8t限定解除)以上が必要になります。
またハイエースの回転半径は6.1m~6.3mと小回りが利く事から大概の道は運転に困りません。日本は狭い道が多いので実際の取り回しには神経を使う方も多いと思います。見た目の割には小回りが効くハイエース・コミューターを今回は減員登録(14人→10人)をしたいとのご要望があり、お車をお預かり致しましたのでまとめたいと思います。
● 今回お預かりしたお車
| メーカー・ブランド | トヨタ ハイエース コミューターGL |
| 型式 | 3DF-GDH223B |
| エンジン | 1GD-FTV |
| 排気量 | 2754cc |
| サイズ | 全長5380㎜×全幅1880㎜×全高2285㎜ |
今回お客様からお預かりしたお車は「トヨタ ハイエース コミューターGL」です。ハイエース・コミューターのグレードは「GL」と「DX」があります。安全装備に関してはGLもDXも共通していますが、室内空間にはトリコット素材が(標準)使用され、より上質なのがGLになります。
また今回の3DF-GDH223Bに搭載されている1GDエンジンは、平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制」に適合していますので、世界最高レベルのクリーンディーゼル車であり、燃費にも環境にも対応したパワフルでエコなお車と言えます。同型のエンジンはランドクルーザープラドにも搭載されていますが、最高出力や最大トルクの数値については積載量などの面で負荷の高いハイエース用にチューニングされています。
● 今回のご依頼内容
◎14人→10人への乗車定員数変更(減員登録)
構造変更には「軽微な変更」と「構造等変更検査」の2種類あります。乗車定員が変更になる場合は「構造等変更検査」が必要になります。
構造変更は「登録を受けている自動車について、車両の長さ、幅、高さ、乗車定員、最大積載量、車体の形状、原動機の型式、燃料の種類、用途、等に変更を生ずるような改造をした時は、使用者は使用の本拠の位置を管轄する運輸支局等に自動車を提示して構造等変更検査を受けなければなりません。」と定められています。
【道路運送車両法第67条第1項】
(自動車検査証記録事項の変更及び構造等変更検査) 自動車の使用者は、自動車検査証記録事項について変更があったときは、その事由があった日から15日以内に、当該変更について、国土交通大臣が行う自動車検査証の変更記録を受けなければならない。
ただし、その効力を失っている自動車検査証については、これに変更記録を受けるべき時期は、当該自動車を使用しようとする時とする事ができる。
● 今回の構造変更で何が変わる?
① 普通免許で運転出来るようになる!!
コミューターは14人乗合ですので、そのままの場合は中型免許(中型8t限定解除)以上が必要になります。今回の様に10人乗りに減員登録する事で普通免許で運転する事が可能になります。
【中型免許の受験資格】大阪府警察HPより
◎受験資格
普通免許、準中型免許又は大型特殊免許のいずれかを現に受けており、普通免許、準中型免許又は大型特殊免許のいずれかの免許を受けていた期間(停止期間を除く。)が通算して2年以上あることと中型仮免許証を持っていること。→20歳以上でなければ受験資格を得る事が出来ません。
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/tetsuduki/untenmenkyo/juken/choku/3707.html
② 荷室が広がる!!
コミューターは最後列の4席がバックドア(リアゲート)ギリギリまで迫っています。この4席を取り外す事で、荷室が広がり利便性が大きく改善されます。

③2ナンバーから3ナンバーにナンバー区分が変わる事で車検が1年毎から2年毎になる!!
コミューターは通常2ナンバーになります。2ナンバーは毎年継続車検を受ける必要がありますが、ナンバー区分が3ナンバーに変わる事で、継続車検が2年に一度に変更になります。お車を維持する上では大きなメリットと言えます。但し自動車重量税は3ナンバーの方が高くなりますので、車検にかかる費用だけではなく保険代や高速代等トータルで計算する事をお勧め致します。
例)自賠責保険は安くなるが逆に自動車税は3ナンバーの方が高くなる。
【2ナンバーとは】
◎乗車定員11人以上で人を運ぶ事を目的とした「普通乗合自動車」の事を指します。
◎普通免許では運転出来ません。中型免許以上が必要です。
◎車検が毎年必要
◎自動車税は総排気量ではなく乗車定員で決まる。
30人以下の場合は定額で33,000円
◎自動車重量税は普通車に比べると2ナンバーの方が安い。
◎自賠責保険は2ナンバーの方が若干高め。
任意保険については扱っている保険会社が少ない事も有り高くなりがちです。
| 車 種 名 | 主な用途 | 定員 | 免許 | ナンバープレート 分類番号 | エンジン |
|---|---|---|---|---|---|
| ハイエースバン (レジアスエース) | 貨物 | 最大9人 | 普通免許 | 4ナンバー 1ナンバー | ガソリン車 ディーゼル車 |
| ハイエースワゴン | 乗用 | 10人乗り | 普通免許 | 3ナンバー | ガソリン車のみ |
| ハイエースコミューター | 送迎 | 14人乗り | 中型免許(8t限定解除) または大型免許 | 2ナンバー | ガソリン車 ディーゼル車 |
● 構造変更の作業
◎最後尾の4席を取り外す。
◎定員が10人になりますので、「乗合」から「乗用」になります。その為、乗用自動車としての安全基準を満たす必要があります。乗用としての安全基準を満たしていない場合は、お客さまにご連絡およびご説明をさせていただきます。ご納得ご了承を頂いた後に作業に入らせていただきます。
◎構造変更検査に必要な書類の準備
構造等変更検査の手続きには「書類審査」と「実車検査」があります。主に下記の必要書類を事前に準備して運輸支局に提出し、書類審査に合格した後予約を取った上で、車を車検場に持ち込みます。これが実車検査になります。
【必要書類】
①申請書
②OCR申請書(第2号様)
③自動車検査証
④自動車検査票
⑤点検整備記録簿
⑥自動車損害賠償責任保険(共済)証明書
⑦使用者の委任状
⑧所有者の委任状(構造等変更検査に伴い、型式、車台番号又は原動機の型式を変更する場合)
⑨委任事項(変更登録)
⑩手数料納付書 自動車検査登録印紙を貼付
自動車重量税納付書
重量税印紙を貼付
納税証明書
⑪その他 保安適合基準を満たしている事を証明する書類
※構造等変更検査は車検証に登録している住所地以外の都道府県(または所有車の管轄区域外)では受検する事が出来ません。普通車は管轄の運輸支局へ、軽自動車は管轄の軽自動車検査協会で受検します。
| 【大阪の場合】 普通自動車の場合は運輸支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会に赴く必要があります。普通自動車の場合は、車検証に記載されている「使用の本拠の位置」を管轄する運輸支局等で手続きする必要があります。大阪府内の場合は以下の3か所の運輸支局になります。 | |
| 大阪運輸支局 | 豊中市、吹田市、池田市、高槻市、守口市、枚方市、茨木市、寝屋川市、東大阪市、箕面市、門真市、摂津市、八尾市、大東市、四條畷市、交野市、豊能郡、三島郡 |
| なにわ自動車検査登録事務所 | 大阪市全域 |
| 和泉自動車検査登録事務所 | 堺市、岸和田市、泉大津市、貝塚市、泉佐野市、富田林市、河内長野市、松原市、和泉市、柏原市、羽曳野市、高石市、藤井寺市、泉南市、大阪狭山市、阪南市、泉北郡、泉南郡、南河内郡 |
● 構造変更の費用
| 作業内容・部品等 | 工賃(費用) |
|---|---|
| 事前審査書類作成及び提出 | 100,000円 |
| 用途変更及び移転登録費用 | 60,000円 |
| 保安基準確認及び点検整備 | 36,000円 |
| 登録印紙及び構造変更検査印紙(非課税) | 2,600円 |
| 自動車重量税(非課税) | 41,000円 |
| 自賠責保険(非課税) | 18,160円 |
| ナンバープレート代(非課税) | 1,450円 |
| ETCセットアップ | 5,000円 |
| 合計 | 294,210円 |
| 消費税 | 23,100円 |
| 総計 | 317,310円 |
● 構造変更の手続きの流れ
お客様から構造変更のご依頼やお問い合わせを頂戴してから、構造変更の手続きが完了するまで(ご納車まで)の流れを簡単にお伝えさせていただきます。
【構造変更の手続きの流れ】
①お電話でお客様のご希望やご要望等をお伺いし、おおよその金額(費用)や納期についてご提示させていただきます。ご納得頂けましたら・・・
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②ベース車両のお預かり
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③計画を立てる。日程や予算について細かなお話を進める。
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④構造変更に取り掛かる。実車の作業(保安基準の検査)と書類の準備
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⑤構造変更検査の事前書面審査(約1週間~10日)
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⑥書面審査に合格後、実車検査の予約を取る。
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⑦構造等変更検査の実車検査
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⑧実車検査で合格すると、新しい車検証・ナンバープレート・標章ステッカーが交付されます。
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⑨構造変更完了後、お客様に納車
※ETCのセットアップのご依頼を頂戴している場合はセットアップ完了後にご納車
●まとめ
構造変更は、お客様のご希望やご要望を形にする事の出来るシステムですが、手続きをせずに車に乗り続ける事は違法になります。手続きをしなければそれは単なる違法改造車になりますので、必ず構造変更の申請をしなければいけません。
今回であれば、減員登録した事でお車が「乗合」から「乗用」になりました。乗用車として保安基準を満たしているか必ず確認する必要があります。特にハイエース・コミューターは製造されたタイミングで基準に差異がありますし、中古車を購入された場合等は、前オーナーがオプションで追加装備している事もあります。無駄な費用を発生させない為にも必ず車両のチェックは必要です。
弊社ではお客様のご要望やご依頼を頂戴してからご納車まで、専門の担当者がベテランの整備士と連携をとりながら一括して構造変更の作業を進めております。予算や日程(納期)、作業内容などについて迅速且つ丁寧に、そして正確な対応をする事で無駄な時間を省き、ワンストップでお手続きを進めております。
お客様のあらゆるご要望にお応えすると共に、お客様のお車を常に適正な状態で維持する為にも、門真の整備士が培ってきた経験やノウハウを最大限に発揮して構造変更に取り組んでおります。もちろん構造変更のみならずお車に関するあらゆるご相談を承っております。整備・メンテナンス等お車に関する事で何かございましたら東伸自動車までお気軽にお問い合わせください。
大阪の門真市近郊、守口市・大東市・寝屋川市にお住まいのお客様、お車の構造変更は東伸自動車にお任せください。

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