三菱《TRITONトライトン》門真の整備士が走行充電器取付けで800Wの充電が可能に!!

 今回お客様からお預かりしたのは、三菱の「トライトン(TRITON)」です。1トンピックアップトラックと言うとやはりゴツいと言うイメージでしょうか。ランサーやパジェロ、チャレンジャー、アウトランダーPHEV等でラリーに参戦してきた三菱ですからオフロード車は十八番と言えます。とは言え車種によって得意分野(特長)には違いがあります。ラリー(旋回性)に強いランサーに対して、パジェロはクロスカントリー系(走破性)を得意とします。このパジェロとランサーのDNAを受け継いで、誕生したのがトライトンです。

  三菱はラリーに勝つまで参加し続けるド根性派です(笑) そしてラリーは過酷です。勝ち抜く為の技術をフル充填したトライトンはラリーアートの名に相応しい一台だろうと思われます。そんな超カッコいいトライトンに、走行充電器を取り付ける為に門真の整備士がお預かり致しましたので、まとめたいと思います。

メーカー・ブランド三菱 トライトン(TRITON)3DF-LC2T
GSR
型式LC2T-0002860
エンジン
(パワートレイン)
4N16 コモンレール式DI-D インタークーラー付きターボチャージャー
最高出力:150kW/3500rpm
最大トルク:470N・m/1500-2750rpm
4WD ディーゼル
年式・初年度登録2024年式

 三菱の三(3)を意味する「tri」と「1 ton pickup」の「ton」を組み合わせて命名されました。

 「電源を確保したい!!」 多くはキャンピングカー等で聞かれるご要望です。今回のトライトンはキャンピングカー(トラキャン)ではありませんが、お客様のご要望で「電源を確保」する為にサブバッテリーシステムを構築する事になりました。

では、電源確保=サブバッテリーとは

【電源の確保=サブバッテリー】

まるで家にいる時みたいに電気を使える様にするのがサブバッテリーの役割

メインバッテリーの負担を減らし、安定した電力を確保する。

 車を動かす為のバッテリーをメインバッテリー(スターティングバッテリー)と言います。

 メインバッテリーはエンジンを始動させ、電装品に電力を供給してくれます。車の走行には欠かす事の出来ない存在です。ヘッドライトやブレーキランプが光るのもワイパーが動くのも、カーナビやエアコンで快適な車内がキープされるのもみなメインバッテリーのおかげです。しかしメインバッテリーは走行する事で充電される仕組みですので、エンジンを停止させている時は充電されません。減っていく一方です。

 それに対してサブバッテリーは、エンジンを停止させた状態でも電力を使用出来る様にするのが役割になります。例えばキャンピングカーやキッチンカー、大きなものだと野外イベントや災害時など、緊急事態に備えた電力確保(BCP)等で活用されるのがサブバッテリーです。設置する事で電力を気兼ねなく使用出来、快適性や利便性がUPする事は言う迄も有りません。

 エコフロー(Eco Flow)の走行充電器(エコフローオルタネーターチャージャー)は「サブバッテリーシステムの為の充電器」です。

 車のエンジンをかけるとオルタネーター(車の発電機)が回って発電を開始しますが、この時に発生した余剰電力を活用して、急速充電してくれるのがエコフローの走行充電器です。最大出力が800W(アイドリング時でも350W)ありますので、短時間でポータブル電源を満充電にしてくれます。走行充電器は、出先で電気が必要になった時とても強い味方になってくれます。

 またエコフロー(Eco Flow)の走行充電器と併せてポータブル電源を併用すればインバーターを搭載する必要もありません。DC-ACの変換ロスも抑える事が出来ますので、”走行充電器+ポータブル電源”は最強タッグになり得ます。

 【車の電気】

  • 停車中はバッテリーから電気を使う。
  • 運転中は発電機(オルタネーター)から電気を使う。←サブバッテリーはここから電気をもらう

 車を普通に走行させているだけで、勝手に(自動的に)電気が溜まっていく!それを走行充電器が現実のものにしてくれる事が、サブバッテリーシステムの大きな長所になります。最近では大きな災害も珍しくありません。もしもの時の災害対策としてもサブバッテリーシステムはおススメです。

走行充電器は、サブバッテリーやポタ電(ポータブル電源)に充電してくれる充電器の事です。

キャンピングカーなどの様にサブバッテリーを必要とする車両に設置する事で、オルタネーターから効率的に充電を行います。

通常オルタネーターからはメインバッテリーにのみ充電されますが、走行充電器を取り付ける事で、サブバッテリーにも充電できるようになります。エンジンをかけると発電機も一緒にまわるシステムですが、優先順位はメインバッテリーの為、サブバッテリーのせいで車のメインバッテリーがあがったりする心配はありません。

 またブルートゥースモジュール(BT-2モジュール)を接続していれば、スマホアプリでモニタリングする事が出来ますので、電力管理を手元で行うことが可能です。通信範囲も25m可能ですので、状況把握や設定の変更をスムーズにしかも遠隔で行う事が出来ます。

【BT-2モジュールの使用】

消費電力   :約0.05W
サイズ    :約 長さ67.3 × 幅35 × 高さ14㎜
重量     :約 130g
ケーブルの長さ:約5m

【Eco Flow Alternator Chargerの走行充電を取り付けるという事は・・・】

★DC-DC昇圧モジュールを介して12Vまたは24Vを48Vに変換し、XT150出力ケーブルを介して最大800Wの電力で充電。

★走行中に充電できる事で、車内の電力供給が段違いに安定します。電源切れ(電力低下)のリスクが軽減され、また短時間で再充電されます。充電スポットを探す手間が無くなり長距離移動が容易になります。

★最大800Wの高出力は、シガーソケット充電と比べて8倍速く、1.3時間で1Kwhの充電が可能です。それにより車内の電力供給が大幅にアップします(アイドリング中は350W~400Wの充電が可能)。

★Eco Flowのポータブル電源と今回紹介している走行充電器(Alternator Charger)を併用する事で、省スペースを実現。今まで以上に車内を有効活用出来る様になります。

Eco Flow Alternator Chargerの仕様・特徴は以下の通りです。

【Eco Flow Alternator Charger】の仕様・特徴
サイズ(寸法) 重量(H)24.2㎝×(W)19.4㎝×(D)3.5㎝ 2.3㎏
電池の種類リン酸鉄リチウム
Bluetooth周波数:2402MHz-2480MHz
最大出力:<10dBm
Wi-Fi周波数:2412MHz-2472MHz
最大出力:<20dBm
充電モード入力:11V-31V,最大76A
出力:40V-60V,最大800W
バッテリーメンテナンスモード入力:40V-60V,最大3A
出力:13.8V/27.6V,最大100W
逆充電モード入力:40V-60V,最大21A
出力:13.8V/27.6V,最大800W
ヒューズの定格電流125A
動作温度-20℃~60℃
保管温度-30℃~70℃
動作湿度≤95%
保管湿度≤95%
保護タイプ逆極性保護、過電流保護、短絡保護、過電圧保護、低電圧保護
パッケージ内容取付け板、ケーブル取り外し用工具、M6ナット、M5ネジ、入力ケーブル(5m)、XT150出力ケーブル(1m)、M6ネジ、ヒューズケーブル、ST5.5ネジ

 レノジー(RENOGY)の走行充電器のメリットは、別系統の電流(オルタネーターとソーラー)が一箇所に入力されるので、サブバッテリーへの充電が適切にコントロールされる点です。走行充電とソーラー充電が独立している場合、同時充電により過充電されてしまう可能性があります。レノジー(RENOGY)の走行充電器でMPPT機能内蔵タイプなら、停車中はソーラーパネルからの充電も可能です。

 今回お預かりしたポータブルバッテリーは「Eco Flow DERTA3」になります。電池はもちろんリン酸鉄リチウムイオンバッテリーになります。仕様は以下の通りです。

【Eco Flow DELTA 3 】の仕様・特徴
<本体>
サイズ(寸法) 重量39.8x20.0x28.4㎝ 約12.5㎏
騒音<30db
バッテリー容量1024Wh、51.2V
Bluetooth対応
Wi-Fi対応
<出力仕様>
AC出力純正弦波、合計1500W (サージ3000W)
X-Boost機能で対応可能な電力製品の定格出力2000W
USB-A出⼒5V⎓2.4A、9V=2A、12V=1.5A、1ポートあたり最⼤18W、合計36W
USB-C出⼒5/9/12/15/⎓最大3A、20V=最大5A、1ポートあたり最⼤100W、合計200W
シガーソケット出⼒12.6V⎓10A
12VDC出力ポートDC5221:12.6V⎓3A/3A、合計126W、
<入力仕様>
AC入力X-Stream 急速充電で最⼤1500W
AC充電時間<56分
AC⼊⼒電圧(ソケット)100-120V~ 15A 50Hz/60Hz
ソーラー入力11~60V⎓15A 、最大500W、
<バッテリー仕様>
電池素材(セル種類)リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFeP04)
定格容量1024Wh(51.2V=20Ah)
使用サイクル4000回以上 バッテリー容量が80%に低下するまで
保護機能過電圧保護、過負荷保護、過熱保護、短絡保護、低温保護、低電圧保護、過電流保護
<環境範囲>
最適動作温度20℃~30℃
充電温度範囲0℃~45℃
保管温度範囲-10℃~45℃(最適温度は20℃~30℃推奨)
パッケージ内容
本体、専用AC充電ケーブル、専用シガーソケット充電ケーブル、DC5521 to DC5525ケーブル

 キャンピングカーは海外では「モーターホーム(大型自走式モーターホーム)」または「RV(recreational vehicle)」と呼ばれています。じゃぁキャンパーもキャンピングカーという言葉も和製英語なのかな?と少し疑問に感じましたので調べてみました。

 フランスでは自走式のものをキャンピングカーと呼んでいる様です。ドイツではけん引式のものをキャラバン(Caravan)、自走式のものをモーターキャラバンやウォンワーゲン(Wohnwagen)と呼ぶようです。

※wohn=live(生活する)

  丹念に調べれば、各国での違いをもっと知る事が出来るかも知れません。最初に出てきたアメリカバージョンのRVですが、日本RV協会など固有名詞になっている事も有り、こちらは日本でも周知されていると思います。RV(recreational vehicle)、訳すと娯楽のための車と言ったところでしょうか。家族や友達と楽しむ為(娯楽のため)に、または保養(休養)の為に使用する車であり、日本ではアウトドア用の車という認識になります。

 ヨーロッパで生まれたキャンピングカーは、1910年アメリカのPierce-Arrow社によって量産されます。1910年のアメリカと言えばT型フォードが格別でしたし、鉄道がまだまだグローバリゼーションの中心の時代です。その頃に既にRV車を製造販売したのですから、人々にとっては羨望の的だったのではないでしょうか。人が好きな時に好きな所へ行く、今も昔も変わらないのかも知れません。

 1950年代になってやっとキャンピングカーが日本で登場します。日本ではじめてキャンピングカーを必要としたのは桐野江節雄さんという画家だそうです。マツダオート三輪をキャンピングカーに改造し世界中を4年半かけて旅をされたそうです。たくさん絵も描かれたんでしょうね。その頃キャンピングカーでのどうされていたんでしょうか?不便もたくさんあったのかな、などと勝手に想像してしまいます。

 その頃に比べれば、技術は甚だしく進歩し、キャンピングカーも全く違った様相を呈しています。マツダオート三輪ももう見かける事はないだろうと思われます。しかし人と車が夢や希望、そして旅という時間を共有している事は今も昔も変わりないのかも知れません。

 現在はそこにサブバッテリーシステムという強い味方が現れました。オート三輪には無理かもしれませんが、ガソリン車・ハイブリッド車のどちらにも設置する事が可能です。ただお車の仕様によって、設置できるサブバッテリーシステムは異なってきますので、詳しい事がわからなくて困っているという方は是非東伸自動車までお問い合わせ下さい。

 もしこれからサブバッテリーシステムの設置をお考えでしたら、お客様がお乗りのお車のオルタネーターがどれくらいのスペックでどれくらい発電しているのを知る必要があります。ご検討の際は是非東伸自動車にお任せ下さい。お客様のお車にマッチしたシステムをご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

大阪の門真市近郊、守口市・大東市・寝屋川市にお住まいのお客様お車の整備・故障修理は東伸自動車にお任せ下さい。

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