スズキ《ジムニー》JIMNY JB64 9.9mmオーバーフェンダーを取り付け!20mm以下で車検対応OK!ジムニー専用パーツでカスタム!門真の整備士が綺麗に取付け!

今回お客様からお預かりしたお車はスズキのジムニー《JIMNY》JB64です。ジムニーは1970年に発売されて以来大変高い人気を誇っています。実際に「ジムニスト」と呼ばれるジムニー愛好家が国内外に数多く存在する程の人気です。
ジムニーは軽自動車でありながら本格的な四輪駆動車としてオフロード性能を備え、高い走破性能を実現しています。お客様からお預かりしたジムニー四代目「JB64」は、メルセデスベンツのGクラスに似ている事からベビーGと呼ばれる事もありますが、この四角いフォルムにも、メーターからダッシュボードまでの直線デザイン(内装)にも、オフロード4WDとしての奥深さを秘めています。知れば知る程魅力的なジムニーですが、今回お客様からオーバーフェンダー取付けのご依頼がございましたのでまとめたいと思います。
● お預かりしたお車
メーカー・ブランド | スズキ ジムニー(JIMNY) |
型式 | 3BA-JB64W |
年式・初年度登録 | 2025年 |
4代目ジムニーは2018年に発売されました。スズキでは初となる「グッドデザイン金賞」を受賞しています。また2019年に開催されたワールドカーオブザイヤーでは「2019ワールドアーバンカーオブザイヤー」を日本車で初めて受賞しました。
● オーバーフェンダーって何?
オーバーフェンダーとは、車のカスタムの一部になります。「車のカスタム」と言っても千差万別で、それはそれは多種多様ですので、ここではオーバーフェンダーを中心に起筆したいと思います。
オーバーフェンダーはフェンダーパネルの上に取り付ける後付けのフェンダーの事を言います。取り付ける事で車の全福を広げる事が可能になります。

【車のカスタムの種類】 | ||
ドレスアップカスタム | 車の見た目に関するカスタムの事を言います。エアロパーツの装着、ホイールの変更など、見た目の魅力を高めてくれます。外装(エクステリア)、内装(インテリア)、 | 〇エアロパーツ、ホイール&タイヤ、フィルム、エンブレム等、主に車の外側に取り付けるパーツ 〇ステアリングカバー、ルームランプ、シートカバー、シフトノブ、フロアマット、インパネ等 |
ユーティリティカスタム | 実用性や利便性を重視したカスタムで、ドライブレコーダーの設置やルームランプ・収納アイテムの追加変更等 | ドライブレコーダー、カーナビ、USBポート、ETC、スマホホルダー等主に内装(インテリア) |
チューニングカスタム | 車の性能向上を目的としたカスタムです。加速性能等をアップさせる為にエンジンやサスペンションをカスタムします。 | サスペンション、ブレーキパッド、マフラー、エアクリーナー等 |
ジムニーの場合、レース系のカスタムとは正反対のカスタムに属します。オフロード系のタイヤは偏平率が高く、溝は深く大きくなります(※ガッツリオフロード走行なのか、オンロード、街乗りなのかによってチョイスするタイヤも変わります)。泥や砂利が当たったり、ゴツゴツした道を走破しても車体やパワートレインを守ってくれる機能がオーバーフェンダーには求められます。
ただオフロード走行の為だけではなく、個性的な外観を演出してくれるパーツとしても人気があります。お車の印象が大きく変わると共に、自分好みの個性ある車を手に入れる事が出来ます。

● オーバーフェンダーを車検に通す為の保安基準
車のカスタムは機能面や外見(雰囲気)がパワーアップするだけではなく、オーナーのモチベーションをもアップさせてくれます。特に足廻りに違う色をONするとグッと引き締まります。今回は特にボディカラーがキネティックイエローなので、黒のオーバーフェンダーをONする事でカラーイメージが持つ躍動感に、映え感とボディの引き締め感がプラスされ、カッコよさがグレードアップしています。
ただし、カスタムには気を付けなくてはならない点があります。それは保安基準です。オーバーフェンダーを取り付けた結果、保安基準を満たしていなければ車検(継続検査)には通りません。道路運送車両の保安基準「車体枠及び車体」に定められた保安基準に適合する必要があります。もし、一定範囲内に収まらない場合は構造変更手続きをするか、せっかく取り付けたオーバーフェンダーを取り外す事になります。
国土交通省では、「構造装置に軽微な変更が発生した時の取り扱い」について以下の通り公布しています。条件は主に2つ有り、一つは装着後の車両寸法及び重量について、もう一つは取付方法についてです。
【指定部品(構造装置の軽微な変更時)の取扱いについて】
自動車部品の装着については、国民負担軽減を図る観点から、自動車の構造・装置の軽微な変更時における諸手続きについて、安全及び公害の防止上、支障が生じない範囲において、構造変更検査の簡素化の措置が講じられたものです。
【自動車部品装着時の条件】
①自動車部品装着後、寸法(長さ、幅、高さ)及び車両重量が一定範囲である事
全長(㎜) | 全幅(㎜) | 全高(㎜) | 車両重量(㎏) | ||
乗用車 | 小型自動車(二輪車以外) 軽自動車 | ±30㎜ | ±20㎜ | ±40㎜ | ±50㎏ |
普通自動車 大型特殊自動車 | ±30㎜ | ±20㎜ | ±40㎜ | ±100㎏ |
※自動車は全長12m、全福2.5m、全高3.8mを超えてはならない。
②自動車部品を溶接又はリベット以外の装着方法で取付けする事
自動車部品(指定部品一覧は以下に掲載)を溶接又はリベット以外の取り付け方法で装着した場合は軽微な変更に該当しますので、構造変更手続きは不要です。但しユーザーの責任の下管理する事になります。
【主な指定部品の例】
アクセサリー的部品 | ルーフ・ラック、キャリア エア・スポイラ、エア・ダム グリル・ガード、ドア・プロテクタ オーディオ類、ナビゲーションシステム アンテナ、ラダー、トウバー 等 |
機能的部品 | 身体障害者用操作装置 エア・バッグ けん引用トレーラ・ヒッチ ショック・アブソーバ ストラット式ショック・アブソーバ マフラー、排気管 タイヤ、タイヤ・ホイール 等 |
※但し、上記の基準は継続検査に適用される基準になります。新車の場合「自動車税・環境性能割にかかる付加物」として課税対象になる可能性がありますし、新規検査の場合はオーバーフェンダーも車体の一部とみなされますので、新車登録前に部品を取り付ける事は避けた方が無難です。
● ジムニーにオーバーフェンダーを取り付ける際の注意点
ジムニーのオーバーフェンダーと言っても様々なタイプがありラインナップも豊富です。ただ上記の「車検に通る保安基準」に適合する範囲で取り付けようと思うと、9.9㎜以内のものをチョイスする必要があります。
9.9㎜なら左右で19.8㎜になります。上表の範囲に収まりますので、適合基準範囲内となり車検は問題ありません。20㎜を超えると構造変更手続きが必要になりますので、取り付けたいオーバーフェンダーがこの範囲無いかどうか確認が必要になります。
もう一つの問題点は、ジムニーが軽自動車という点です。現行のJB64は全長3395㎜、全福1475㎜、全高が1725㎜ですので、幅が5㎜以上大きくなると、普通乗用車の規格になってしまいます。構造変更手続きが必要になるだけではなく、普通乗用車として取り扱う必要がありますので、保険料や税金などの維持費が大きく変わってきます。軽自動車としてのメリットが失われる事になりますのでオーバーフェンダーの取付けくらいと甘く見ず熟慮が必要です。
軽自動車 | 全長3400㎜以下 全福1480㎜以下 全高2000㎜以下 排気量660cc以下 |
乗用車 (小型及び普通) | 全長4700㎜以下 全福1700㎜以下 全高2000㎜以下 排気量2000cc以下 |
● オーバーフェンダーの取付け作業
今回、取り付けるオーバーフェンダーはRIVAI OFFROAD(オフロード)のJIMINY JB64用のオーバーフェンダー9.9㎜です。穴あけ加工不要のタイプなので車にビス等を使用したくない人には好適品ではないでしょうか。取付け後はもちろん20㎜オーバーになっていない事を確認しましたので、車検対応OKです。

取り付ける際には、オーバーフェンダー本体を車体に仮当てして固定する位置を確認します。位置確認が出来たらマスキングテープを利用してマーキングします。

オーバーフェンダーを一旦取り外し、取付け部の汚れや油分などを拭き取ります(脱脂)。

あとは、両面テープを剥離しながら、車体に取り付けていきます。

●まとめ
車のカスタムと聞くと「改造車」のイメージを持つ人もいるかと思います。はた迷惑な不正改造は言うに及びませんが、カスタム(改造)の根本的な良さは、その車の性能を引き出したり、デザイン部分に手を加える事で個性を引き立て、自分の車がもっと好きになる為の手段です。
不正改造で検挙された場合は、違法改造改善整備命令が出されます。15日以内に改善を行わなかった場合は最大6か月の車両使用丁処分が下ります。この間もちろん車検証もナンバープレートも没収されます。 整備命令に従わなかった場合は6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
今回のジムニーの様なカスタムも有れば、キャンピングカーを自分仕様に改造する人もいます。エンジンやサスペンションをカスタムして走行性能を変え、車のパフォーマンスを引き出すようなカスタムもあります。どこをどんな風にカスタムするかによって車の良さは大きく変わります。身近なところでは、福祉車両や救急車両も該当します。ただ個人で出来る範囲とプロでなければ難しいものとがあります。
いくら自分好みと言っても、違法性が伴うものならその車はただの不正改造車になってしまいます。カスタムがカーライフをより楽しくするためのアイテムであってほしいと門真の整備士は思っています。保安基準に適合し、車を安全に使用出来る状態でカーライフを楽しんで頂きたい。その為には、カスタムそのものにプラスして、普段からの点検、そしてせっかくカスタムした愛車が盗難に遭わない様に防止装置等の活用をご検討頂けたらと思います。効果的な対策が具体的にわからない、既に不安がある等お車に関する事で何かございましたらお気軽に東伸自動車までお問い合わせ下さい。門真の整備士が、お客様にもっとお車を好きになって頂く為のカスタマイズをご提案させていただきます。
大阪の門真市近郊、守口市・大東市・寝屋川市にお住まいのお客様、お車の整備・故障修理は東伸自動車にお任せください。

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