【サイドオーニング取付】キャンピングカー改造!ナッツRV クレア《トヨタ ダイナ KDY231》サイドオーニング FIAMMA フィアマ F45S!大阪府門真市の整備士が取付!

今回お客様からお預かりしたお車はクレアです。キャンピングカービルダー大手であるナッツRVさんのお車で、内装にも定評が有り、キャブコンの中で常に高い人気を誇っています。
クレアの内装は無駄が無く、機能的で且つ落ち着きのあるデザイン性が人気です。まるで「楽しい旅をお約束しますよ。」と車が言ってくれているかのようです。理想のキャンピングカーとして多くのユーザーに愛されているモデルですが、今回は「サイドオーニング」を取り付けたいとのご依頼が門真の整備士のところにやって参りました。
サイドオーニングがある事で、プライベートテラスの様に寛ぐことが出来ますし、特にこれからの季節は紫外線対策に大活躍です。ロケーションの良い場所でサイドオーニングを使用している、そんなシチュエーションをイメージすると増々キャンプに行くのが楽しみになります。今回は、国内で主流のフィアマ(FIAMMA)のサイドオーニングを取り付けましたのでまとめたいと思います。
● お預かりしたお車
メーカー・ブランド | ナッツRV(NUTS RV) CREA(クレア) |
ベース車両 | トヨタ カムロード(CAMROAD) |
型式 | QDF-KDY231改 |
車体寸法 | 全長4990㎜ × 全幅2080㎜ × 全高2910㎜ |
今回お預かりしたクレアは、カムロード(CAMROAD)がベースになったキャンピングカーです。カムロード(CAMROAD)は、元々トヨタのダイナ(トヨエース)をベースにキャンピングカー専門のベース車両として開発されました。カムロード(CAMROAD)の名前の由来は、キャンパー(Camper)と走行性能(Roadability)から来ています。
● サイドオーニングを取り付けるメリット
キャンピングカーの定番アイテムとして人気のサイドオーニングですが、「オーニング(Awning)」とは「日覆(ひおおい)」や「天幕」「雨覆(あめおおい)」等の意味があります。
その名の通り、メリットは何と言っても「日除け!雨よけ!」これが一番ではないでしょうか。特に春から夏にかけては紫外線の量も強さも格段に増えてきます。油断禁物なのがこの時期の紫外線です。キャンピングカーのすぐそばに寛げる日陰があると疲労も軽減されますしリラックスして過ごす事が出来ます。
サイドオーニングを取り付ける事で紫外線対策になりますし、少々の雨なら屋外(車外)にいる事を気にする事なく解放感を楽しむ事ができます。天気が良ければまさにサイドオーニングがある事でプライベートテラスの雰囲気を醸し出してくれます。車中泊の快適性を向上させてくれると共に遊び(キャンプ)の幅を広げてくれます。もし、斜めから入る日差しや雨等が気になる様でしたら、サンシェイドスクリーンやサイドウォール等を併用する事で更に利便性が高くなります。
サイドオーニング本体(幕体)を取り付けてしまえば、ロールアップして(丸めた状態で)収納出来ますので、収納場所を取りません。テントやタープだと収容後、車内に置いておく必要が有りますので荷室スペースが占領されてしまいます。
また設営の時は専用のハンドル(クランクハンドル)を使用します。固定は地面にポールを立てるだけなので力作業も必要ありません。短時間で設営出来る点もとても魅力です。
取付け | 車に常設 ※お使いの車種に設置できるかどうか確認しましょう。 ※取付け方法については下項に起筆しておりますのでご参照下さい。 |
使い方 | ロールアップ収納されたオーニングを引き出し、ポールを立てて設営する。 知識や経験が無くても簡単に設営出来、テント設営の様に時間がかからない。 丸めて収納するだけなので、撤収時も手間や時間がかからない。 メンテナンスが楽で、使用後は乾拭きや天日干しでOK(汚れが酷い場合は別)。 |
価 格 | 約80,000円 ~ 200,000円 (工賃別) |

● サイドオーニング使用時の注意 (デメリット)
☆使用出来る場所出来ない場所があります。確認をしてから使用する必要があります。
☆風には弱い!!
☆火おこししている場合は火の粉が飛ぶことがあるので注意が必要!!
☆設営してしまうと車を移動させる事が出来ない。
サイドオーニングは便利な反面、使用出来る場所は限られています。オートキャンプ場や一部のRVパークなどでは使用出来ますが、SAやPA、道の駅や一般的なRVパークでは使用出来ません。テントの展開が可能な場所や車中泊が可能な場所でもサイドオーニングの使用がNGの施設はありますので、施設のルールを調べておく事も大切です。
日除けの他に雨除けとしても使用出来るサイドオーニングですが、風には強くありません。雨風に煽られて破損する恐れがあるため強風時には使用を控えましょう。サイドオーニングが破損したり吹き飛ばされたりして周囲の車や人に迷惑をかける恐れもありますので、特に強風時は使用を避けるのが無難です。
火おこしをしている場合は、火の粉が飛んで来る事が有りますので注意が必要です(この点はサイドオーニングでもタープでもテントでも同じです)。
また、一度設営してしまうと車移動が出来ませんので、買い出しなどちょっとした移動が出来なくなります。車移動したい場合はサイドオーニングを一度収納する必要があります。
そして、寝ている間は何があるかわかりません。突風が吹かないとも限りません。就寝前にはオーニングを巻き取っておきましょう。

●サイドオーニングの取付け方法
サイドオーニングの取付け方法には「直付け」と「キャリア取付け」があります。お客様の好みに合わせて施工させて頂いておりますが、車種によってはドア廻りのモールなどに干渉する場合があります。ポップアップルーフ等を取り付けていらっしゃるお客様もおられるかと思います。タイプや大きさ等、お車に合うサイドオーニングを予めよくご検討される事をお勧め致します。不明な点などございましたらお気軽にお問合せ下さい。
直付け | ボディに直接取り付けるタイプです。 見た目はスマートですが、車体に穴開けやコーキング処理等の加工が必要です。 |
キャリア取付け | ルーフに取り付けたキャリアを利用してオーニングを取り付けます。車体に穴を開ける必要はありませんが、キャリアが無ければ取り付ける事は出来ません。 |
※通常は取り付けた状態で車検に通りますが、サイドオーニングを取り付ける事で車高などが変わる場合は構造変更手続きが必要になります。
● サイドオーニング取り付けました!
今回取り付けるのはイタリアのメーカーフィアマ(FIAMMA)のサイドオーニングです。フィアマ(FIAMMA)の製品は機能性に定評があり、キャンピング関連用品ではヨーロッパを中心に世界的なブランドとして名前が知られています。
サイドオーニングでは日本国内でシェア№1なので、比較的補修パーツ等が入手しやすい点はメリットと言えます。

採寸や取付け位置の確認
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取付け位置が確認出来たら養生テープで目印を付けます。
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下穴を開けたらガイドを取り付けます。
コーキングとリベットを打ったらガイドの取付けは完成です。
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オーニング本体をガイドに引っかける様なイメージで設置します。
一度サイドオーニングを出します。コーキングとリベットを打ったら施工は完成です。
● サイドオーニングの使い方
フィアマ(FIAMMA)のサイドオーニングは設営にも撤収にも時間がかかりません。テントの様にポールの組み立てやロープの結束など時間がかかる面倒な作業もありません。またオーニング部分が地面に接しない為、汚れも最小限で済みます。
【サイドオーニングの使い方】
- クランクハンドルをオーニング後部(オーニングを正面から見て右側)にあるクランクに差し込む。
- クランクハンドルを回し易い様に折り曲げてから、反時計まわりにクルクルと回すとオーニングがせり出てきます。
- オーニングが約3分の1出たところで、フレームに収納されている脚(オーニングレッグ)を出します。
※オーニングを出し過ぎるとフレームに負担がかかるので注意です!! - 脚の長さを調整するノブを回して脚を伸ばします。
- 脚を地面に付けたら、再度クランクハンドルを回してオーニングを出します。
- オーニングが出ると脚が斜めになってくるので、一旦ハンドルを止めて脚を真っすぐにします。
- 使用したい大きさにオーニングを伸ばし(広げ)ます。
- オーニングの足をペグやタイダウンなどで固定します。
※風で煽られるとフレームが破損する恐れがありますので、必ず固定します。
● サイドオーニングとタープの違い
サイドオーニングとよく比較されるのがタープ(カーサイドタープ)ですが、全く別のモノと言える程の違いがあります。前述致しましたが、サイドオーニングはタープの設営撤収と違って手間がかかりませんので、時間的にもそして気持ち的にも余裕を持つ事が出来ます。では具体的にどの様な違いがあるのか見てみたいと思います。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
サイドオーニング | ・設営撤収に手間がかからないので楽。 (車に固定しているので広げるだけでOK) ・収納スペースが不要(巻き取るだけ)。 ・車の前室の様な感じで、雨や日差しを避けて車内と車外を行き来出来る。 | ・費用が高い(取付け工賃も必要) ・風に弱い ・車の横に展開する為使用場所が限られる。 SAやPAでは使用出来ない。 |
タープ | ・車に固定している訳ではないので、設営場所を選べる。 ・比較的安価 ・取り付けられる車種が多い。 | ・設営撤収に手間がかかる (車を支柱代わりに設営、撤収するので、使用の都度取付け取り外しの必要がある) ・収納スペースが必要 |
上表でも解る通り、それぞれのメリット・デメリットが全く異なります。タープの一番の長所は何と言っても比較的安価で入手する事が出来る点です。安いものであれば1万円以下で購入する事が可能です。ですが都度の手間暇や面倒を考えるとサイドオーニングの方が断然利便性が高いと言えます。
タープの場合は特に雨天時の撤収が大変になります。撤収途中に接地させてしまい余計に汚してしまったり、車内を濡らしてしまう可能性もあります。帰宅後再度広げて乾燥させる必要性や、汚れを掃除する必要があります。サイドオーニングも汚れたら拭き取りや乾拭きする点では同じですが、最後は巻き取るだけでOKなので後片付けは思った以上に容易です。
●まとめ
キャンプを楽しむアイテムはたくさんあります。お客様がキャンプでどんな事をやりたいのか、何人で出掛けるのか等によって、チョイスするアイテムは変わります。自分のスタイルに合っていて、それでいてお車にもマッチングするものを是非ワクワクしながら選んでいただきたいなと門真の整備は思っております。もしお困り事や解らない事などございましたらお気軽にお問合せ下さい。
サイドオーニングはキャンプを楽しまれる方にとってはシンボル的なアイテムの一つです。但し、やはり日頃のメンテナンスが大切なのはどんなアイテムも同じです。
サイドオーニングを巻き取る時は、枯葉や砂などを掃い、乾燥させた状態で巻き取る事がベストです。
雨水や湿気で濡れている状態でサイドオーニングを巻き取らないといけない時も有るかと思います。そんな時は帰宅されてから出来るだけ早いタイミングでオーニングを出して、乾拭きしたり汚れを取るようにしましょう。
オーニングは地面に直付けしませんので汚れは限定的ですが、濡れたままだとカビや腐食、故障の原因になります。オーニングを久しぶりに広げたらカビが・・・、なんてお話し時々耳にします。オーニングに付いた汚れは、殆どが表面的なものですので、布や柔らかいブラシで取り除くことができます。 汚れが酷い場合は中性洗剤を少し使用すると綺麗になります。
また気を付けて頂きたいのが洗車時の対応です。ボディを拭きとったあと、オーニングを少し出してみるとお解り頂けると思いますが、洗車で浴びせた水がオーニングケースの中に入り込んでいます。オーニングが濡れている事が多いので、引き出して乾かす様にしましょう。ついでにケース内の汚れ(ホコリ等)を取り除いておくと腐食の原因を遠ざける事が出来ます。そしてウインチ部分も汚れを落としたら錆止めなどを添加しておくと、次に使用する時にスムーズに作業する事が出来ます。
取扱説明書にも書かれていますが、刺激の強い化学薬品や高圧機の使用は避ける様にしましょう。また0°C未満でオーニングを使用する事も控える様にしましょう。それでもお車に不具合が起きてしまったら…。そんな時は迷わず東伸自動車までお問合せ下さい。お客様のお車のメンテナンスや整備はもちろん、カスタマイズも承っております。

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