日産 セレナ C25 ハイウェイスター《CC25》走行時の足廻り異音や振動、エンジン不調!アイドリング不良!に門真の整備士が迅速に修理!
今回お客様からお預かりしたお車は「日産 セレナ」です。5ナンバーのミニバンとして揺るぎない人気を誇るお車です。5ナンバーのミニバンとしては室内空間が最も広く荷物をたくさん積みこむ事が出来ますので、ミニバンの購入を検討されている方なら誰しもラインナップに加える車種ではないでしょうか。
車名のセレナはスペイン語で「バランスの取れた」「穏やかな」「晴れ晴れとした」等の意味があります。初代セレナ(バネット・セレナ)がスペインのバルセロナでも生産されていた事がルーツになっています。

● お預かりしたお車
メーカー・ブランド | 日産 セレナ C25 ハイウェイスター |
型式 | DBA-CC25 |
エンジン | MR20DE (トランスミッション:CVT) |
年式・初年度登録 | 2006年 |
初代セレナは1991年に登場し巷を賑わしました。走行性能に加えスタイリッシュなデザインが、それまでワンボックス=商用というイメージを覆したほどです。カラーバリエーションも豊富でどれも上品な色合いが人気です。
2代目セレナでは多く取り上げられたCVTの問題も、3代目セレナ(C25)では改善され、滑らかでスムーズな走りが実現しています。
● 故障の症状
エンジン・アイドリング不調で入庫。
お客様から「エンジンの調子がおかしい」「アイドリングがおかしい」「車体の振動が大きい」とのお話がありました。
● 故障個所の特定と診断
アイドリングが不安定という事は「混合気(空気と燃料)・点火・圧縮」この3つのいずれかに問題があると考えるのが一般的です。この3つが正常に機能してはじめて、ベストな燃焼が実現します。ではどこに問題(不具合)が起こっているのか?アイドリングが不安定になった原因を見つけていきたいと思います。
まずは診断機にかけてみます。結果は4つあるイグニッションコイルの内、一つに不具合がある事が判明しました。診断後、点火プラグを外し火花の飛び具合をチェックします。結果は診断通りイグニッションコイルの不具合が確認されました。
診断はイグニッションコイルの交換が必要。 不具合が出ているのは1箇所だけでしたので、交換は1本だけでもOKですが、他の気筒のイグニッションコイルも同様に劣化が進んでいると推察されますので、お客さまにはご説明をさせていただきました。 イグニッションコイルはエンジンを動かす為に欠かす事の出来ない重要なパーツです。12Vのバッテリー電圧をスパークプラグの放電に必要な高電圧(約2万~3.5万V)に変換してくれる言うなれば変圧器です。イグニッションコイルに不具合が起こるとエンジンの性能が大幅にダウンします。 |
イグニッションコイルを交換後、これで症状も改善すると思っていたのですが、アイドリングの不具合やお客様が一番気にされていた「振動」が治まっていません!という事は他にも原因がある事になります。
試走の結果、Dレンジに入れた際に振動や異音があります。PやNなど他のレンジの時には問題ありませんが、DレンジRレンジの時に振動がありますので、エンジンマウントの劣化と診断致しました。
エンジンマウントは、エンジンとボディの間に組み込まれたゴム製のパーツで「支持・防振・制震」の役割りが有ります。その為エンジンマウントが劣化すると機能を失い、エンジンからの振動を吸収しきれず、異音や振動がダイレクトに車体に伝わる様になります。症状の出はじめは小さな振動(や異音)ですが、症状は徐々に大きくなりドライバーも運転時に不快感や不安をはっきり感じる様になります。エンジンマウントを交換する事で症状は治まりますので、イグニッションコイルの交換と併せて、「エンジンマウントの交換」と診断させていただきました。
エンジンマウントはゴム製の為、経年劣化すると破断したり潰れたりします。その結果振動や異音が発生します。 |
あとは、サスペンションクロスメンバーのブッシュ破損も見受けられましたので、補修していきたいと思います。

● 故障修理の内容と費用
エンジンマウントは、4箇所前後で構成されているので、その全てを交換するのが一般的です。



サスペンションクロスメンバーのブッシュが破損している事で発生していた異音をカバーする為(補修)にウレタンワッシャー(ウレタンブッシュ)を挟み込んでいきます。
メンバーの取付けボルトを外して、クロスメンバーとアームの間に入れます。元通りボルトを締めてジャッキを下ろせば完成です。ウレタンワッシャーがスペーサー的な役割を担ってくれて異音を吸収してくれます。
作業内容・部品等 | 工賃 | 部品代 |
イグニッションコイル交換 | 36,000円 | 38,080円 |
点火プラグ交換 | 10,400円 | |
ガスケット類 | 9,520円 | |
エンジンマウント交換 | 68,000円 | 24,600円 |
インシュレーター交換 | 18,700円 | |
プルダウンロッド交換 | 11,120円 | |
ショートパーツ | 2,000円 | |
クロスメンバーブッシュ補修材取付け | 5,000円 | 5,000円 |
合計 | 109,000円 | 119,420円 |
消費税 | 10,900円 | 11,942円 |
総計 | 251,262円 |
●修理後の様子
エンジンをかけてみると、アイドリングが見違えるようにマイルドです。振動も無くなり信号待ちの時も快適です。
●まとめ
「アイドリングが不安定」と言っても要因は様々ですが、アイドリングが不安定になると今回のお修理内容以外にも、以下の様な症状が見受けられます。
・エンジンがガタガタと震える ・車体振動が大きい ・ステアリングが振動する ・エンジンの吹け上りが悪いまたはかかりにくい ・エンストする ・エンジン警告灯が点灯 ・加速しない 等 |
これらの症状が出る原因ですが、主に、点火系の不具合・吸気系の不具合・スロットルボディの汚れ・そしてメンテナンス不足などが挙げられます。
・点火系の不具合(点火プラグやイグニッションコイル等) ・吸気系の不具合(スロットルボディ等) ・スロットルボディの汚れ(スロットルボディ内にカーボンが溜まりアイドリングに必要な空気が送れない) ・メンテナンス不足(エンジンオイルやフィルター類が交換されていないなど) 等 |
車の不具合はお客様自身が何となく変だなぁ~と感じるものから、不快・不安だと感じるものまで種々様々です。目視出来る不具合ならまだしも、お車の場合は把握しづらい内容が殆どになります。その為放置してしまっていると言うお客さまもいらっしゃいますが、出来ましたら違和感や不具合を感じられたら、出来るだけ早くメンテナンスされる事をお勧め致します。早ければ早いだけ費用も抑える事が出来ます。放置すると費用が嵩む事になるケースが多くありますし、何より安心安全が損なわれてしまいます。
ある日突然不具合が顔を出し、車が使用出来なくなるかもしれません。そうなる前にどうか予防という観点からお車の整備をお考えいただくと共に、お車の事でお困り事がございましたら東伸自動車迄お気軽にお問い合わせ下さい。
大阪の門真市近郊、守口市・大東市・寝屋川市にお住まいのお客様、お車の整備・故障修理は東伸自動車にお任せください。

お問い合わせ
お気軽にお問い合わせください