キャンピングカー改造!《ファンルーチェ セレンゲティ》給水システム改造!! 給水口取付け!外からダイレクトに給水出来る! 8ナンバー車改造!大阪府門真市の整備工場におまかせ!

 日常の喧騒から離れてゆったり充実した時間を過ごす事が出来るキャンプは、心を落ち着かせる事の出来る絶好のリラックスタイムです。キャンピングカーならプライバシーも守られますし、何と言っても車そのものに機動力がありますので充実した時間を過ごす事が可能です。

 最低限のギアは揃っている点がキャンピングカーの長所です。しかし面倒な一面があるのも事実で、それが水事情です。避けて通る事が出来ないだけに現実問題としてストレスと感じる方が多い様です。旅程(キャンプ)が長期間になるほど快適性は求められるもの!!今回は門真の整備士が「キャンピングカーの給水問題を快適化」しましたので、まとめたいと思います。

メーカー・ブランドファンルーチェ セレンゲティ
FUNLUCE  Serengeti
ベース車両トヨタ ハイエースバン スーパーGL
車体寸法全長5245㎜×全幅2100㎜×全高2870㎜
定員7名(就寝定員は大人5名+子ども2名)

 今回お預かりしたセレンゲティはトヨタのハイエースをベース車両にしたキャブコンになります。キャンピングカーらしい外観なのに、ベース車両がハイエース(1BOXタイプ)なので運転しやすく、キャンピングカービギナーにも人気の車種になります。

 キャンピングカーのキッチンは、私達をとてもワクワクさせてくれます。流し台(ギャレー)の他にもトイレ・洗面、そしてシャワーなどがありますが、自宅等と違って使用出来る水の量には限界があります。

 食事の準備の他にも食器を洗うと約6ℓの水が必要になります(汚れを拭き取る事が前提)し、歯磨き1回にはコップ一杯分の水(0.2ℓ)が必要です。シャワーやトイレ等はお車によって設備に違いがありますが、自宅と同じ感覚で使用できないのは明白です。

 とは言え水回り、特にギャレーはキャンピングカーには欠かす事が出来ません。またストレスフリーで使用出来る事が快適性のアップにも繋がります。よくお聞きするのは、手洗いや食器洗いなどには給水システムを利用し、飲用にはペットボトルを持参されるパターンです。ですが給水システムの水を確保しなければいけない点に変わりはありません。給水システムの負担を軽減する」それが今回の施工の目的になります。

 余談になりますが、「水道施設」はキャンピングカー(8ナンバー登録車)にとって、必要な構造要件の一つになりますのでご紹介したいと思います。

☆10ℓ以上の給水タンクと排水タンクが必要。

☆10リットル以上の水を貯蔵できるタンク及び洗面台等(水を溜める事ができる設備の事)を有し、タンクから洗面台等に水を供給できる構造機能を有していること。

☆10リットル以上の排水を貯蔵できるタンクを有していること。

☆洗面台等は、車室内において容易に使用することができる位置(洗面台等に正対して使用でき、且つ洗面台等と利用者の間に他の設備等がない事)にあり、且つこれを利用するための床面から上方には有効高さ1,600㎜以上の空間を有していること。

国土交通省HP(www.milet.go.jp)より

 「水を貯蔵できるタンク(清水タンク)→洗面台などの水が溜められるところ→排水タンク」これら全てが揃っていないとキャンピングカー(8ナンバー)としては構造要件を満たさないと言う事になります。逆に8ナンバー以外は法律上キャンピングカーではありませんが、寝泊まり等に制限がある訳ではありません。ご自身に合ったナンバー(お車)で維持管理をしながら楽しまれる事が大切ではないでしょうか。

 ナンバーが変わると言う事は構造要件や税金面が変わるという事です。8ナンバーについては以下にまとめておりますので、よろしければご参照下さい。

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8ナンバーの車とはどんな車なのか、そして8ナンバーを取得するための手続きや構造要件について解説します。 これから構造変更して8ナンバー登録を行おうとお考えの方は8ナ…

 現在キャンピングカーで利用されている給排水システム(水道設備)は大きく分けて2種類あります。「固定式」と「可搬式」です。

固定式100~200ℓまたはそれ以上の水を確保する事が可能です。
給排水共に床下に設置されていて、給水口からタンクに給水します。排水も決められた場所で車外に排出します。給排水共に持ち運ぶ必要が無く、キャンピングカーに起こりがちな水のストレスが殆どありません。デメリットは洗浄が簡単には行えない点です。
可搬式日本のキャンピングカーの多くに採用されているタイプで、10~20ℓのポリタンクが水回り毎に設置されています。取り外せばどこでも給排水出来るのがメリットですが、重い為持ち運ぶには限界があります。逆に簡単に取り外せして車外に持ち出せる為洗浄などのメンテナンスはスムーズに行う事が可能です。

 「固定式」と「可搬式」それぞれメリット・デメリットがあるのがご理解いただけるかと思います。固定式なら重たい水を持ち運ぶ必要はありませんが、洗浄を手軽に行う事が出来ません。逆に可搬式なら洗浄する為に簡単に車外に持ち出す事が出来ますが、都度給排水の為に運搬する必要があります。

 今回はこの2つのシステムのイイトコ取りをしたいと思います。結果給水にかかる負担を大幅に軽減する事が可能になりました。

2つのシステムのイイトコとは…

給水時ポリタンクの持ち運び無し + 洗浄の時は車外へ

 無事施工完成です!これで、給水タンクを車外に持ち出して、タンクの水を手作業で給水して運搬すると言う面倒が解決しました!水として考えたら“たったの20ℓ”ですが、持ち運ぼうと思ったら20ℓ=20㎏です。どう考えても運ぶのは一苦労です。せっかくのキャンプですから水で苦労しない幸せを実感していただけたらと思います。

 今回は給水口を取り付ける事でお客様のカーライフ(キャンピングライフ)の向上をご提案させて頂きました。架装性をアップする事で、キャンピングライフの面倒を合理的に省略する事が出来ました。お客様に喜んでいただけるお手伝いが出来たかなと思うと、門真の整備士にとって何より嬉しい結果です。

 キャンピングカーには様々なアイテムがございます。給排水のみならず、サブバッテリーシステムの構築やクーラーの取付けなど、東伸自動車ではキャンピングカーに関する構造変更や架装性のご相談を広く承っております。お客様にとってプラスになるご提案とサポートをさせて頂いておりますので、お気軽にお問合せ下さい。

今回の費用   132,000円(工賃+部品代)

 キャンピングカーは、車であると同時に居住スペースにもなっています。限られたスペースに様々な設備が備わっていて、普段とは全く違う楽しさがあります。慣れてくると長距離移動も多くなりますし、そうなると比例して問題や課題も増えてきます。その一つが水回りの問題です。

 給排水やゴミの処理については、キャンピングカーを利用する人の多くが一度は通る課題ですが、それだけに水の有難さを痛感致します。日本は有難い事に水の豊かな国です。インフラが整備されていて、日常生活では蛇口から当たり前の様に安全な水が出て来て、何も考えずに使う事が出来ます。

 普段意識する事の少ない水の有難み、電気の有難み、キャンプは資源(水や電気)が有限である事を学ばせてくれる場なのかも知れません。

 キャンピングカーのシンク(ギャレー)は歯磨きや手洗いなど「有って良かった!」と思える設備のひとつです。今回はキャンピングカーの水回り(給水口)についてお届けしましたが、架装性がアップした事で、利便性が高くなり手間(面倒)だと思える作業を省く事が出来ました。

 但しタンクには汚れや雑菌が残る事も忘れない様にしましょう。蓄積した汚れは臭いの原因にもなりますし、衛生的にも良いとは言えません。汚れを放置したままにすると、雑菌やカビの原因になりますし、タンクそのものが痛む原因にもなります。タンクを取り外して給水すると言う面倒は無くなりましたが時々はタンクを洗浄する様にしましょう。

 可搬式のタンクであれば、水で何度も濯ぎ洗剤等で洗浄する事をお勧め致します。固定式のタンクの場合は、キャンピングカーを使用後必ず残った水を全部抜いて、その後ミルトン(または専用の洗浄剤)を使用してタンク内を洗浄します。次キャンピングカーを使用する時に清潔な状態で使用する事が出来る様、除菌消臭は積極的に心掛けましょう。

 最近ではキャンピングカーのタンク専用の洗浄剤も販売されています。但し、ハイターなど塩素系洗剤と酸性洗剤を同時に使用すると有毒な塩素ガスが発生する恐れがありますので、注意しましょう。

種類塩素系洗剤酸性洗剤
主成分主成分は次亜塩素酸ナトリウム塩酸、硫酸、硝酸、シュウ酸、クエン酸
特徴カビ汚れの除去やシミ、汚れに効果がある。
お風呂場のカビ取り、台所漂白や油汚れ、排水溝クリーナー等。
塩素系漂白剤は強アルカリの為タンパク質(油脂汚れ等)を分解する。
アルカリ性の汚れに効果がある。
キッチンの水垢、お風呂場の石鹸カス、トイレの黄ばみや尿石を落とす。
金属やタイル、コーキング剤等の目地材にも損傷を与える。

【混ぜると危険な組み合わせの例】

・塩素系漂白剤とクエン酸(レモン等もNG)

・塩素系漂白剤と酸性のもの(酢)

・塩素系カビ取り剤とトイレ用洗剤やお風呂の洗剤

・塩素系漂白剤と酸性の洗濯洗剤(除菌に特化したものは酸性のものが多い)

・塩素系漂白剤と消毒用アルコール(この二つが混ざるとクロロホルムというガスが発生します)

最後にキャンピングカーを使用しない間は、固定式でも可搬式でもタンクを空にして乾燥させておく様にしましょう。

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